「だが、情熱はある」を見てるんですよね。
日曜日の夜に日本テレビ系列で放送されている『だが、情熱はある』を初回からずっと見ていましてですね、スタートから視聴率がいろいろワーストだの、“誰がオードリーの若林さんや南海キャンディーズの山ちゃんの半生に興味あるんだ?”とか言われて、すこぶる評判はよくなかったのですが・・・回を重ねるごとに私は見入ってしまうようになったんですよね。今では日曜日の夜が楽しみになったくらいでして。
で、このドラマが10回で完結するとすれば、あと2回。6月11日(日)が最終回となるのですかね。
(訂正追加:このドラマは全12回。最終回は6月25日と判明しました。)
私も初回を見た時、これが1時間ドラマかよ、と思うくらい、長く感じましてね。30分経過した時に、もう終わるかしらと思って、時計を見たら、まだ半分だった。
まぁね、若林さんや山里さんの幼少期や学生時代に、それほど泣けるようなドラマチックな話があるわけでなく、キラキラと華やかな恋愛があるわけでなく、ただの冴えない小市民の学生の話なわけですからね。で、初回の視聴率4.7%。そこから上がることなく、3%台に低迷していったのであります。まぁ、裏番組に『鬼滅の刃』がありますから、仕方ないですわね。
第1話を見終えて、もう2度と見ないでおこうかな、と思っていたのですが・・・ちょっと気になることがありましてですね。こそっと小さな声で言いますとね。編集が上手かったんですよね。私は昔、TVのディレクターをしていたので、その視点でお話ししますとね。
ドラマの中では、若林さんと山里さんの2人の高校生活を交互に紹介していくのですが、そのシーンに切り替えるテクニックとして、これが難しいはずなのですよ。厄介なことに両方とも、制服は違えと、高校生活だけに画面の雰囲気が似ている。だから、主人公が出ていないカットから始める時、若林さん、山里さん、そのどちらの学校の話をしているのか、視聴者に分からせるように工夫しなければならない。下手な編集の場合、学校の外観なんかを挟んだり、文字スーパーを入れたり、音楽を変えたりする。でも、このドラマの場合、2人のシーンの切り替えが多くて、いちいち学校の外観なんか入れていられない。そんなことをされたら、見ている方が邪魔臭く感じる。まぁ、学校の外観を入れてもどっちの学校か覚えていられないから、どのみち混乱したかもしれませんが。
だけれども、この『だが、情熱はある』は、煩わしい紹介カットや文字スーパーや音楽の切り替えが無くても、自然な感じで2人の場面に切り替えに成功していたんですよね。本当にテンポよく上手く流れていた。これは腕のいいベテラン編集マンなら、簡単にできるだろうというものではなく、何度も見返して、スタッフの意見を聞きながら調整していくしかない。こういうのって、現場は手間がかかってしますのですよ。本当は脚本ができた時、ディレクター、編集に関わるスタッフは頭を悩ませたと思いますよ。
そんなことから、脚本、演出、編集が丁寧に作られているドラマだと分かるのですよね。まぁ、スタッフの熱量を感じたということです。
で、どうにも後ろ髪を引かれる形になって、第2話も見たくなったなんですよね。
第2話を見た時に、どのドラマは“何者かなりたくてもがき、自分が何者かを探している若者”というのがテーマなんだなと分かるわけでして。
若者は社会に出なければならないと意識した時、自分が“なにもの”かになりたいと思うし、そもそもその自分が“なにもの”なのかを探究したりする。そこでもがくことになる。時に勢いづいて危なかっしいこともしてしまう。
話は少し逸れますけどね、またテレビ番組の話ですが、先日、NHKの『クローズアップ現代』で闇バイトに手を染めた大学生の話をしていました。彼は高校時代からほぼ毎日YouTubeをアップし、大学進学を機に親元を離れ、髪も明るい茶色に染めていく。動画投稿もより活発になって、彼は動画の中で「人気になりてー、有名になりてー」と語っている。大阪の繁華街でホストの仕事も始めている。仕送りのお金は手つかずだったということから、お金に困っていないはずなのですが・・・闇バイトに関わってしまったと。盗んだ金庫を軽自動車で運ぶ途中、高速道路でガス欠になって、停車しているところに後続のトラックが衝突して、命を落としてしまう。
父親の話によれば、手の掛からない良い子で、反抗期らしい反抗期も無く、学校では生徒会長までやっていた息子さんだったそうです。
亡くなった彼がどうして闇バイトに手を染めるようになったか、その詳細は分かっていませんが、私には、彼も“なにもの”かになりたくて強くもがいていた若者の一人のように見えるのですよね。
この若者の“なにもの”かになりたいという欲求は、はしかのようなもので、熱を伴って、人を息苦しくしてしまうかもしれない。そして、何度も深い失望と無力感をもたらす。
もう50代半ばの私からすれば、その熱にうなされることすら、懐かしく感じられるのですが・・・若林さんにしろ、山ちゃんしろ、ピュアに自分が “なにもの” なのかを追い続ける姿に共感してしまったんですよね。
また、この『だが、情熱はある』は“ほぼ実話”ということで、安心して見られるところがあります。
春日さんはむつみ荘という昭和風の古いアパートに住んでいる。2リットルのペットボトルにあめ玉と水を入れて、手作りジュースを作っていて、そのペットボトルには「オレンジ」とか、「グレープ」とかと書いてある。5分100円のコインシャワーに行くのに、制限時間の5分に間に合わせるため、家からシャンプーして泡立てていく。お金が無いから、10人しか入れないアパートの部屋でトークショーを行うなど、創作、作った話とすると、逆にわざとらしすぎて、嘘臭くなるような場面がいくらでも出てくる。ところが、事実は小説より奇なり。“ほぼ実話”を基にしていることを知っているから、視聴者はその引いてしまいそうな奇妙なシーンをリアリティーとして受け止めることができる。
そのおかげでドラマ全体に生活臭がぷんぷんしていて、そこも魅力の1つになっていると思うのですよね。ここまで生活臭が匂うドラマはかなり珍しいというか、久しぶりというか。’70年代、’80年代のドラマにはこんな青春ものが多くあったような気がするのですがね。
ドラマが回を重ねっていって、先々週は、南海キャンディーズがM-1グランプリで準優勝する。2004年の年末のことですが、そう19年前ね。あの時、私も家でM-1グランプリを見ていたんですよね。で、南海キャンディーズを初めて見て、衝撃的な印象を受けたことを鮮明に覚えていますよ。
しずちゃんが山ちゃんに向かって拳を上げ、“これは、クリリンの分!”というセリフ。それに大笑いしていた自分を思い出しましてね。
で、ドラマの中でも、若林さんと春日さんの2人が、アパートでやっぱりM-1グランプリを見ていて、“すごいのが出てきたな”と語って・・・なんか私と同じ時間を、同じように過ごしていたんだなという感覚が湧いてきてですね。その時の自分の部屋や生活が思い出されてきて。同じ時間の共有感と言ったらいいんですかね。あの瞬間は、私はこうしていた、みたいな。
という感じでね、私はどんどんと『だが、情熱はある』にハマっているわけですよ。
ということで、まぁ、私はテレビドラマ視聴のブログを書く人間ではなく、星占い師なので、ここらで南海キャンディーズとオードリーの2人の相性を紹介しましょうかね。
まずは、南海キャンディーズですが、
山里亮太さんは、1977年4月14日。山崎静代さんは、1979年2月4日生まれ。
で、いつも通り、2重円(ダブルチャート)で解説していきますと、
内側が山ちゃんで、外側がしずちゃんであります。
【ここでホロスコープ初心者の方のためにアスペクト(角度)のことを簡単に伝えると、星同士の角度が0、60、120度の時は“吉角”と言って、良い働きをする角度。90、180度、つまり直角か、真裏に星が来ると、“凶角”と言って、刺激的だけど、強く出過ぎて、害になりやすい影響を与えやすい角度。詳しくは私のサイトを見てね。】
相性で目立つ星並びは・・・
火星♂と土星♄のアスペクトを私は“我慢星”を読んでいます。凶角の場合は、かなりストレスを感じる相手となりますね。
で、その火星♂と土星♄の180度凶角が2つもあるのですよね。
その1つは火星♂、土星♄、海王星♆のTスクエア(水色のライン)。Tスクエアとは、90度凶角と180度凶角の組み合わさった強い凶角です。海王星♆は感情を意味するので、かなりメンタル的にストレスがあるのではないですかね。
もう1つは水星☿、水星☿、火星♂、土星♄、天王星♅のグランドクロス(十字架:紫色のライン)ですね。
水星☿と火星♂の凶角を私は“口ケンカ星”と呼んでいます。で、その口ケンカ星が組み合わって、180度凶角の2つは90度凶角に交わっているという、強烈な凶角であります。
口ケンカ星は、普通の人の相性では、口論する相手になりますが、漫才のような職業の場合、テンポの良い会話となります。かの漫才レジェンドの横山やすしさんは、太陽☉、水星☿、火星♂の凶角90度を持っていましたからね。山ちゃんとしずちゃんは、漫才という舞台の上では類まれな活躍することができたでしょうが、普段はストレスの掛かる口ケンカになりやすかったかも。飽きの来ない刺激的な関係とも言えます。
一方、オードリーの2人はどうかというと、
若林正恭さんは、1978年9月20日。春日俊彰さんは、1979年2月9日生まれ。
(実は春日さんとしずちゃんは、生年月日が5日違い。)
内側が若林さんで、外側が春日さんであります。
月☽、金星♀、土星♄のグランドトラインを形成しています。金星♀と土星♄の吉角は“癒し”を意味しています。グランドトラインは120度吉角が3つ組み合わさった強い吉角であります。正三角形の形になるのですが、上の図では2重円ですので、正三角形に見えづらいです。2人は一緒に居ると、お互いに癒されることでしょう。なんか仲が良さそうですもんね。
さて、ドラマの中では、南海キャンディーズは山ちゃんの嫉妬癖のためにコンビ仲が悪くなっていき、一方、オードリーの方はいよいよM-1グランプリの決勝の舞台へ・・・どうなるのでしょうね。