2,6,10は仕事のハウス

コロナも気が付けば、もう2年も経っている。
最初は半年ぐらいかなぁと思っていたら、1年経って・・・、1年半経って・・・。
飲食店へのダメージは大きく、イオンモールや地下街でも店がいつの間にか変わっていて、あれって、何年も経ってしまったかのような驚きを感じてしまうことがある。
 
一方、在宅ワークも一時的なものかと思っていたら、どんどん延長されるようにして、“普通”になっていって・・・。
そんな中で、自宅で仕事することが楽だという人もいれば、苦痛だという人もいる。
と、まぁ、このコロナ禍で、仕事の形が変わり、いろいろ自分にとっての仕事の在り方、スタイルを考えるようになってきた人も多いためか、転職の相談も多いわけですよ。会社との相性なんかも診たりしてね。
仕事をするというのは、まぁ、だいたいの場合、人間は何らかしなくてはならないわけでね。
だから、そもそも悩みも尽きないものなんですけどね。
で、自分にとって、仕事をするというのはどういうことなのか、
なんて内省的な疑問も湧いてくるわけですよね。
 
ホロスコープで仕事についての鑑定しようとして、勉強し始めると、2、6、10ハウスが仕事に関わるハウスということを学ぶ。でも、実感としてどこかどう違うのかがよく分からなかったりする。
で、今回は、この、2,6,10という仕事に関わるハウスについて理解を深めるお話をしたいと思います。
2ハウスは、お金、所得、稼ぐこと。
6ハウスは、働くこと。
10ハウスは、社会、業種、肩書、信用、ステイタス を意味している。
お金を稼ぐこと、働くこと、ステイタスが何となく、内容が違うことは分かることでしょうが、実際に鑑定してみると、やはりその区切りが分かりにくかったりする。
で、この違いを分かりやすくするために、
以前書いた「転職を考えている人へ」のブログで、本から引用した例をまたここで使わせて頂く。
 
ちょっと想像力を働かせてください。
時代は、中世のヨーロッパ。
あなたは歩いていると、何やら大きな建物を建てている工事現場の前を通った。
数人の男たちがせっせとレンガを積んでいた。
で、その男たちに“何をしているのか?”と問うと・・・答えがそれぞれ違った。
 
一人目の男性は、「レンガを積んでいるのさ。」
二人目の男性は、「お金を稼いでいるのさ。」
三人目の男性は、「歴史に残る大聖堂を作っているのさ。」
 
今のイメージを頭の中に置いてもらって、
では、もう一つ、想像しやすいように現代の例として
買い物をしていて、良い匂いがしてきたので、振り返ると、
そこに新しい中華料理店がオープンしていた。
数人の料理人さんが野菜を炒めたり、大盛りのラーメンを作っていた。
で、その料理人さんたちに“どうしてラーメンを作っているのか?”と問うと・・・やはり答えがそれぞれ違った。
 
一人目の料理人は、「私はラーメンを作るのが好きなんだ。」
二人目の料理人は、「ラーメンは儲かるから作っているんだ。」
三人目の料理人は、「お客さんに美味しいと喜んでもらいたいからだよ。」
 
それぞれ例を変えてみたけれど、
一人目の男性、料理人の答えに通じるハウスは、働くことの6ハウス
二人目の男性、料理人の答えに通じるハウスは、お金、所得の2ハウス
三人目の男性、料理人の答えに通じるハウスは、社会、ステイタスの10ハウス なのです。
 
で、このブログを読んでいる人には、自問してもらいたいのですね。
 
もう一人の自分を思い浮かべて、質問してみてください。
“どうして、あなたはその仕事をしているのですか?”
さて、あなたにとって、今の仕事をする理由は、働くこと、お金・所得、社会・ステイタスのうちのどれかに上手く入りますかね。
働くことそのものにやり甲斐を見出しているからか。お金を稼ぐためか。社会に役立ちたいからか。
 
よく分からないという人には、星占いが参考になってくるのです。
ホロスコープが語るところの、自分が何のために働く人間なのかを知りたければ、一度ハウスを作ってみて下さい。
(注:ホロスコープでハウスを作るためには、生まれた時間が必要となります。)
ただしね、生活の最低限のお金は稼ぐこと+アルファの部分ということになるのでしょうね。だってベースとして、お金を稼がないと生活できないですからね。
 
本当は10個の星で診ていくのが良いのですが・・・
 
例えば、太陽が6ハウスの人は、“人生働いて、なんぼや”という価値観を持っていたり、働いていないと虚しくなったりします。ですから、太陽6ハウスの人は、産休育休で仕事を休んでいたりすると、すぐに復帰したくて仕方なかったりします。
 
太陽が2ハウスの人は、“人生稼いで、なんぼや”という価値観を持っていたりします。どれだけ物を持っているか、高価なものを持っているかということが人間を判断する基準になっていたりします。物を捨てられないという人も多いです。ですが、所有するということに関心、意識が高いので、脱舎利ブームの時は、いち早く物を整理していったという傾向もあります。
 
太陽が10ハウスの人は、社会に役立ちたいという気持ちが高くなります。また一方で、人を肩書きやどんな会社に勤めているかなど、“社会的信用”で判断していくという具合になってしまうこともあります。太陽10ハウスの女性は、専業主婦をしていても、PTA役員やボランティア活動をする傾向が強くなります。
 
例えば、金星が6ハウスの人は、職場が人間関係に恵まれ、楽しかったりします。同僚とのおしゃべりが盛り上がって、家にいるより、職場の方が心地良いということもよくあります。
 
金星が2ハウスの人は、物を集めたり、高価なものを買ったり、美味しいものを食べたり、贅沢することに喜びを感じる傾向が強くなります。華やかに生活していきたいと考えています。貯金、稼ぐことにも人一倍関心高くなります。
 
金星が10ハウスの人は、仕事の内容が、手焼きのパン屋、ピアノの先生、イルカのトレーナーなど、趣味のような仕事だったりします。それゆえ、仕事に出かける時も、あまり仕事に行くという感覚が無かったりします。職業に楽しさを求める傾向が強くなります。
 
太陽、金星以外にも星によって、2,6,10ハウスの星によって、その人の仕事に対する価値観が見えてきたりします。
もちろん、2,6,10ハウスのうちのどこかにしかないという人ばかりではありません。3つのハウスに星がある人もいるでしょう。その場合は、3つの要素があるということですが、ざっくり言えば、星の多いハウスに比重が高くなります。逆に3つのハウスに星がまったく無い人は、あまり仕事に対する意識が薄めの人と言えるでしょう。むしろ、家族や遊びに人生の価値を置いているかもしれません。
 
くわしくは、私のハウスの表を参考にしてね。
 
今日は火曜日なので、ちょうど今夜放送なんですけどね、
赤字覚悟で大盛りサービスをするお店を紹介する「オモウマい店」という番組で、取材するディレクターたちは、よく“儲からないのに、何のためにやっているのですか?”という無粋な質問を投げかけたりする。
「オモウマい店」の店主の返事によく出てくる、「儲からなくてもいいから・・・」という感覚は、昭和の時代には多くあったような気がするんですよね。
 
で、今の時代は、競争が激しくなったというか、格差が大きくなったというか。
あと、私たちは試験でもゲームでも数字で多くの点数を獲ることが優秀とされてきたわけですね。
そんな数字での競争、優劣に慣れて育った私たちにとって、人より多くの数字をゲットすることに優越感や喜びを強く感じるようになってしまっているのかもしれない。
何のために仕事をしているのか。
 
この辺りを振り返ってみないと、あの「オモウマい店」で出てくる店主さんたちを理解できないんじゃないかと思うのですよね。
 
2,6,10ハウスに対応する星座は、おうし座、おとめ座、やぎ座。つまり土の星座ですよ。
コロナのタイミングで、土の時代から、風の時代に変わっていったわけでね。
 
まぁ、仕事に関して、何らかのスタイル、価値観の変更や、思い込みや執着心からの解放なんてことがあっても不思議じゃないんですよね。