愛の鉄板法則⑩  愛情星

もう今回で、この「愛の鉄板法則」は10回目を迎えるわよ。
自分がどんな恋をしたいのか、考えるようになったんじゃない?
おしゃべりの盛り上がる恋なのか、エロティックな恋なのか、華やかな恋のか・・・。

でもね、星占いを少し勉強すれば、すぐに知ってしまうのだけれど、本当に愛情運の良い星並びは金星♀と木星♃のアスペクトと言われるのよね。恋愛を占う上では、定番よ。もっとも愛情運に関してはベーシックなのよ。
金星♀は“ 愛 ”、木星♃は“ 拡大 ”。つまりこの星並びは、“ 愛がだんだん膨らむ ”という意味。
“ 愛情星 ”と呼ばせてもらうことにするわ。

えっ、どうして、これをもっと早く言ってくれなかったかって?

あらあら、そんな悔しそうな目をしないでよ。ゆっくり説明するけど、この星回りは、ラブな星回りなんだけど、意外にインパクトが少ないのよ。そもそも“愛ってな~に?”みたいなね。だから、あんたのような俗なゲス女では気付かないものだったりするのよね。

まずは、その人が生まれつき、この愛情星(金星♀×木星♃の吉角、60度、120度、0度)を持っていたら、どうなるか?
その人は人気運があるわね。
例えば、下のサイトなどでホロスコープチャートを作ってみてよ。シングルチャートね。
http://www.m-ac.com/pages/setting_j.php
「ハウス無し」でいいわよ。生まれ時間が分からない時は、適当に12:00としておいて。

そうね、私が鑑定していても、60%ぐらいの人は外見がいいわね。残りの30%はおしゃべりが上手とかね。さらに残り10%は、おじさんとか、犬とかに人気とかね。犬に人気って、変かしら?
まあ、とにかく惹きつける力があるわけよ。魅力があるってこと。
だから、私は、この金星♀×木星♃の吉角を個人のシングルチャートを診る時は、“ 人気星 ”とも呼んでいるわ。
え、外見が良いって、誰が決めたって? 
あら、私の好みじゃないわよ。
私が鑑定した時に、“彼氏、人気星をもっているけど、どう?” って訊くと、“ かっこいいので、モテます ”なんて言葉がよく戻ってくるのよね。まぁ、その言葉を信じてのことよ。
ただし、注意してもらいたいのは、この星並びを持っていても、太陽☉×土星♄など、ブレーキを掛けてしまうような星があると、抑えられてしまってね、引っ込み思案になって、それほど人気があるとは言えなくなることがあるわねぇ。あと、口げんか星とかでね、人気運が無くなる人もいるわねぇ・・・。
とは言っても、狙っている彼が、この星を持っていたら、ライバルは多いかもね・・・。
このシングルチャートの話で、“ 愛情星 ”のイメージが少しできたかしらね?

次にこの“ 愛情星 ”(金星♀×木星♃の吉角)が、時期の運気を診るダブルチャートでできるとどうなるか?
これがね、モテ期になるわけよ。
では、また同じく下のサイトなどで、ダブルチャートのホロスコープを作ってみてよ。
http://www.m-ac.com/pages/doubleset_j.php
外円は「現在時間」をクリックしてね。
そこでできた二重円で、自分の金星♀と現在の木星♃か、自分の木星♃と現在の金星♀が吉角(60度、120度、0度)で“ 愛情星 ”形成していれば、恋愛にはいい時期となるわけ。影響があるのは、60度、120度、0度でジャスト、ぴったり重なる時。誤差の許容範囲として、その前後5度くらいまでは力が働くと考えてくれていいわ。
どう? あるかしら?
特に0度ならば、強く出るのよね。
ただ、現行の金星は動きが速いので、自分の木星♃と現行の金星♀が0度で重なっていても、早いと1週間ぐらいしか期間がなかったりする。(逆行してくれれば、1か月ぐらいになる時もあるけど。)
だから、望ましいのは、自分の金星♀と現行の木星♃が0度で重なる時ね。
木星♃は太陽系を1周12年かけて回る星だから金星よりずっと期間が長くなるわ。しかもホロスコープ上では逆行もする。だから短ければ2か月ぐらいしか期間がないけど、長ければ、8か月ぐらい続くときもあるのよ。
この“ 愛情星 ”で恋愛運が高まるのだけれど、男女の交流が増える時と考えてもらえるといいわ。
出会いの機会が増えるのよ。合コンの誘いが増えたり、お見合いをやることになったり・・・。
言ってみれば、普段イワナしかいないような川に、その時期になるとサケが群れを成して、どっと川を上ってくるのよ。
質問に多いのは、“ その時期に出会った男性とは幸せになるのでしょうか? ”というものだけれど、そう美味い話にはいかないわよ。出会いの数は増えても玉石混合なのよ。だから、一番のいい方法としては、これは!と思う男性と出会ったら、次々に相性を鑑定していくことね。まぁ、その必要もなく、一人に絞れるのなら、その方が良いだけれどね。
鑑定していて、面白かった事例としては、50代の独身の女性なんだけど、自分の金星♀と現行の木星♃が重なり、7年ぶりにお見合いすることになったんだけど、その月は3回もお見合いしたんだって。
ある40代の女性美容師さんは、もう結婚もしていて、中学生の息子さんがいて、ラブラブで円満な家庭なんだけど、ある時期、恋に悩むお客さんが男女問わずやたらと多かったそうよ。それで、星を診たら、自分の金星♀と現行の木星♃が重なっていてね・・・“ 愛情星 ”ができて、どうもその美容師さん自身に“ 出会い ”を増やしているようだけど・・・。それで、あまり恋愛の悩みに話し込んでばかりで仕事にならないから、いつ終わるのかしら?という話があってね。その重なりが終わる頃、“ ゴールデンウィークを過ぎれば、そういった現象は無くなりますよ。 ”って伝えたら、本当にそういうお客さんがぱったり来なくなったんだって。まぁ、彼女自身のある意味“ モテ期 ”が終わったというわけね。
さらにアドバイスするなら、この愛情星がより強い形で形成される時ね。その一つが“ W(ダブル)愛情星 ”ね。金星♀×木星♃の吉角が2組できることよ。昔、まだ私がサラリーマンをしていた頃、後輩に“ 彼氏いない歴20数年 ”という女性がいたけど、さすがに、このW愛情星の時には、彼氏ができたもんね。あと、“ 愛情星グランドトライン ”ね。金星♀×木星♃と太陽☉、天王星♅などで、正三角形を作る形ね。特に、金星♀×木星♃×冥王星♇では、“ミリオネア愛情星グランドトライン”となるわね。なんだか、豪勢に聞こえるけど、実際にゴージャスなモテ方をするんでしょうね。金星♀×木星♃×海王
星♆で、“ バブル愛情星グランドトライン ”とかね。これは実力以上にモテるということよ。鑑定していて、過去にこの“ バブル愛情星グランドトライン ”ができた人が数人いたけど、やっぱり“ あの頃は本当にモテました! ”って目をキラキラさせるものね。一生の記憶に残るほどにモテる時なのよ。

そんな風に、人気、恋愛をもたらす“ 愛情星 ”なんだけど、これがパートナーとできると、はてさてどうなるか?
そりゃ、ラブラブになるわけよ。
ということで、相性鑑定ね。
ダブルチャートで内円に自分の生年月日、外円に相手の生年月日を入れてみてよ。
生まれた時間が分からなければ、出生時間は12:00としておいて。それで、0度、120度、60度の吉角ができれば、この“ 愛情星 ”ができているというわけよ。力の強いものの順に、0度、120度、60度ね。
上にあるように、“W愛情星”とか、他の星を交えての、グランドトライン(正三角形)なら尚いいわよ。

でもねぇ・・・。
ラブラブで愛情運がいいというけれど、エロ星(金星♀と火星♂)や一目惚れ星(金星♀と天王星)なんかでも、いわゆる“ 恋愛 ”には良い訳よ。
どこか違うかというと、この金星♀×木星♃吉角の“ 愛情星 ”を持つと、リラックスした自然体のカップルになるのよ。だんだん愛が膨らむと書いたけど、ゆっくりと愛を育む感じになるわけよね・・・。
だけどねぇ・・・。
この金星♀×木星♃の吉角の“愛情星”は、第一印象が弱いのよ。愛情がだんだん大きくなるってことは、最初は小さかったりするわけよね。
それに、この愛情星は、一見 “ 普通 ”の愛なのよ。だから惹きつけ力は、むしろ“ エロ星 ”(金星♀×火星♂)の方がよっぽど強い。恋に火をつけるスイッチを点けるなら、エロ星の方が抜群にいいわ。
いわゆる“ ときめき ”っていうのはエロ星なのよ。稲妻が落ちるというかね、目がハートになるというか、瞳の中に炎ができてしまうというか・・・。若い人はこちらの方が、結婚につながってしまうことがよくあるわね。
“愛情星”は惹きつけ力がそれほど強くないのよ。なんとなく気が合うのだけれど、見逃してしまうことも多々あるくらいなのよ。ゆっくり愛が育まれていくから、本当は末永く付き合うにはとても良い星並びなんだけど・・・。
一方、エロ星は実は、熱しやすく、冷めやすい恋愛でもあるのよね。ときめきは長くは続かないということよ。
だから、エロ星と愛情星の両方があると、スタートも良く、しかも長続きする星なのよ。
残念ながら、恋愛において重要な星なんだけど、存在感というか、実感があまりないのよね。
愛情星の相性を持つと、家族のような温かい愛情に恵まれ、家族っぽくいられるのだけど・・・そうね、家族の愛情って、空気みたいなものだからね。
一番大事なものに限って、目立たないってさ・・・よくある話よね。

鑑定していてね、2人の男性のうち、どちらを選べばいいのか、分からないというの相談がよくあるのよね。
この間のお客さんはね、一方は 全体的に診て 堅実になる星並び、一方は 全体的に診て 現実感のない夢見心地になるような星並び。
その女性は、堅実になる星並びの男性と恋愛をしていて、お互いの家族とも挨拶して、家を建てるところまで話を進めていったんだけど・・・でも結局は、夢心地にさせてくれる男性が現れて、そちらに行ってしまったのよね。
相性鑑定では、互いに化学反応のようにまったく別物に変化させてしまうから、周囲からはその恋愛の形が見えにくいものだったりする。でも本人は直観で、なんとなく財運の安定する相手とか、ときめく相手とかが分かったりする。悩み抜くが、答えが出ない。で、私が相性鑑定すると、その通りだったりして、でも、私もどちらにしなさいとは答えられない時が多い・・・だって、どんな男性との相性を選ぶかは、その女性の置かれている境遇や、経験値、価値観、求めているものによって違ってくるのよね。
一般的な幸せではない方を求めてしまうことも多々あるしね。
だから、堅実な生活を送れる相手を選ぶとは限らない。
そういう、金、セックス、ときめき、コミュニケーションといった項目的な次元で男性を物色している人たちには、この金星♀×木星♃の吉角、“ 愛情星 ”の効力というものは眼中にないのかもしれない。財運が良くなるわけでなく、興奮するわけではなく、セクシー、官能的になるわけでなく、セレブになるわけでなく、話が盛り上がるわけでなく・・・、つまりね、その“ 一緒にいると家族のような温かい気持ちになる ”というのは、訴える力が弱いものなのよ。もしかしたら、そんな愛情は、自然とおまけのように付いてくるものだと思われているのかもしれない。
そうよね、結婚相談所で、趣味とか、年収とか、職業とか、性格のようなものは分析するけど、二人で一緒にいると家族っぽくいられるというのは、項目に無いだろうからね。
求めて得られるものではない、と思われているのかもしれないね。

“ 二人で一緒にいると家族っぽくいられる ”ということは、“ 仲良くいられる ”ということでしょ。

もちろん、この星回りが無くても、“ 仲良くしているわよ ”って言うカップルもいるわよね。
趣味が合えば、いわゆる“ 仲良く ”いられるものね。
この“ 仲良く ”っていう言葉も、幅広いし、あいまいさもあって、つかみどころがないからね。
そう愛情というものはつかみどころが無いものなのだろうね。

ああ、やっぱりこの金星♀×木星♃の吉角の“ 愛情星 ”は、現象が説明しにくいわ。西洋占星術の中では、最も恋愛のベーシックな星並びとされているのにね。

え? でも、なんとなく分かってくれた?
そう“ なんとなく ”ね。
恋愛にとって、最もベーシックな星並びといわれるこの“ 愛情星 ”を他の星並びより後に説明したかったのは、他の星並びと比較してでしか、その現象の出方を説明できないのよ。愛情に関して、消去法に近い説明の仕方かな。
相性鑑定においては、この“ 愛情星 ”は有った方がいい。
でも、有ったからどうだ、という説明に説得力がない。
家族のような温かい愛情というのものは、それを持っている者には、その 有り難み が見えなくなるし、持っていない者にはまったく見当のつかないものだからね。
あなたは、覚えているかしらねぇ? 温かみというもの。

恋愛にとって、最も重要でベーシックと呼ばれる“ 愛情星 ”はそんなものなのよ。

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