コロナ緩和中のジューンブライド

まずは、先週書きましたブログ「今週末はアメリカの星並びが良くないのですよ。」の件ですが、アメリカという国がメンタル的にショック、ヒステリック、ストレスが起こりそうと書きましたが、どうも株価暴落という形で出ましたね。結局、お金の話でしたね。軽くパニックになるだろうと、テロが起きるとか、大きな乱射事件なんかがあるかも、と思っていましたが・・・。

そんな中、私はどうしていたかと言いますと、東京・渋谷に行って、甥っ子の結婚式に出ておりました。久しぶりに
新幹線に乗って東京へ行きましたね。
甥っ子は、もう1年前に籍を入れていたんですよ。コロナ禍だったもので、控えていたのですが、そろそろいいだろうということでね、披露宴を開催したと。

甥というのは、兄の息子にあたるのですがね、まぁ、新郎新婦の友人、会社関係が集まって、どうせ、私のような親戚のおじさんは、話し相手も無く、わいわい盛り上がる式場の隅っこでポツンとコース料理を食べていることだろうと想像していたのですが・・・

驚いたのは、コロナ感染防止のため、アルコールの類が一切無いのですよ。
結婚式というのは、親戚のおじさんの中にたいがい1人ぐらいは、酔っぱらって、真っ赤な顔でやたらと絡んでくるような面倒な人とか、下品なヤジを飛ばしたり、歌わせろと言ってくる人がいるものですが・・・さすがにお酒が無いから、そんな騒がしいおじさんも出現しない。
シャンパンもビールもノンアルコール。

で、感染防止、飛沫防止のため、余興も無いのですよ。
結婚式というのは、たいがい新婦の友人グループが「てんとう虫のサンバ」のような曲を歌うような出し物があるものですが・・・新郎側の友人だと気志團とかね。まぁ、そういうちょっと恥ずかしいけど、場を盛り上げる、テンションの上がる催しものも無い。

ついでに友人代表、上司などの挨拶も無い。
結婚式というのは、新郎新婦の友人が笑えるエピソードを明かしてくれたりしますよね。
で、会社の上司、特に社長さんなんかが出席すると、まったく関係ないのに、会社の業務紹介を長々と説明する人が出てきたりするものですが・・・そんな談話もない。

ちょっと待ってよねぇ。
披露宴に付きもののものが、“無い無い尽くし”じゃないですか。
何とも、自粛な宴になったわけですよ。
で、まぁ、そもそも、わいわいと賑やかな披露宴ではなかったから、親戚のおじさんがポツンと淋しい思いをすることもなかったわけです。

まぁ、これはコロナ禍とは関係ないですけど・・・
披露宴の最後の方には、よく“新婦からの感謝の手紙”という時間があったりするものですが、同席していた姪っ子に聞いたら、最近はそういう演出もしないそうで。

で、今回も無かった。
いやいや、若人たちよ。私のようなおじさん、おばさんはですね、あの披露宴のシメになる“感謝の手紙”というのをちょっと楽しみして来ているのですよ。私らは若い人たちと違って、涙もろくなっていますからね。で、一方、泣きたかったりしているわけですよ。せっかく、ご祝儀出しているんだから、ええもん見せてもらいたいわけですよ。歳を取ると、歯が弱くなったりして、料理では感動しなくなるからね。

私ね、前に「黒ちゃんが心筋梗塞で逝っちゃいまして。」というブログで書いていますけど、10年くらい前は、春と秋の結婚式の忙しいシーズンには、よく結婚式の記録ビデオとか、エンディングロールの編集なんかの仕事も頼まれていたんですよ。で、100回くらいは赤の他人の披露宴を見てきたのですがね、やっぱり、新婦からの両親への感謝の手紙というのが、宴の最高に盛り上がる見せ場になってですね・・・無いと、淋しい。
“両親への感謝の手紙”が無い披露宴なんて、佐々木朗希のいない千葉ロッテマリーンズみたいなものでしょ。

そういえば、必ずしも、“新婦”ではないですけどね。
たまに新郎の方が感謝の手紙を読んだりすることもありましたね。

私が印象的だったのは・・・
ある結婚式を撮影していて、最後の“両親への感謝の手紙”になった時、新婦かなぁと思っていたら、珍しく新郎だった。へぇ、こんなこともあるんだと思って、カメラを向けて回していたんだけど・・・
その家庭は母子家庭らしく、新郎から母親への感謝の手紙だった。
で、小中学生の頃のエピソードがいくつか出てきて、
「・・・お母さんは土曜日、日曜日も仕事に出ていて、ぼくがいつも弟の分と一緒にお昼ご飯を作っていました。
お母さんは、よく“ごめんよ、ごめんよ。”と申し訳なさそうに言っていたけど、
ぼくは、あの頃、本当に全然気にしていなかったから、そんなこと悪く思わないでください。
お母さんは仕事が大変そうだったけど、健康でいてくれて、よかったです。・・・」
照明を落とした暗い会場の中、
その手紙を読んでいる途中で、大きな泣き声が会場いっぱいに響き出した。
何だろうと、振り返ると、
日焼けして、がっちりした男性が、結婚式用の白いハンカチを広げて、顔を覆いながら、大声で泣いてですね・・・新郎の弟だったのですよ。
新郎の母親も泣き始めて、もらい泣きで、会場の人の多くが涙し始めて。
私もカメラを覗きながら、涙がこぼれてきてですね。
新郎が手紙を読み終えたら、感極まって、弟が新郎の方に向かって歩いてきて、兄弟で抱き合ったのですよ。
これって、母親への感謝の手紙だから、本当は新郎と母親が抱擁する予定だったのかもしれないですけど・・・。
結婚式でも、なかなかこういうドラマチックなハプニングには出会いませんけどね。

話は戻って、
私は、数年前、甥っ子に相談されたことがあったので、彼女との相性をホロスコープで診てあげたことが数回あったので、父親の兄より、結婚を意識している彼女がいることは先に知っていたのですよね。
まぁ、星で診ると、堅実、真面目な2人なんですよ。

昔、私は何度か、兄の家に泊まりに行ってますけどね。
甥っ子が小学校2年生の時、すごく怖がりで高いところが苦手だから、大きな公園へみんなで遊びに行った時、朝から夕方までずっと肩車をしてあげたことがありましたね。
その公園には、高さ3mくらいのロープで編んだ富士山のような大型の遊具があって、私はその天辺まで一緒に上ってあげて・・・一旦降りてきたんだけど、甥っ子は真面目だから、“もう一度、一人で行く”と言って、その天辺まで登ったこともあった。
小学生の高学年になると、真っ赤なユニホームを着て、少年野球に熱中して・・・そのあたりから、おじさんはあんまり相手にされなくなっていったんですけどね。

まぁ、プロフィール紹介映像の写真を見ていると、
そんなことも思い出したりしてですね。
20年なんて、あっという間ですわね。

実は、その甥っ子の姉に当たる、姪っ子もすでに籍を入れていて、一緒に暮らしているのだけれど、ストップさせていた結婚式を今年中に行うという。

何だか、これから結婚式ラッシュを起こるのかもしれないね。

ちなみに、帰りにタクシーで東京駅まで行ったのだけれど、運転手さんに聞いたら、11日(土)は大安だったから、結婚式がかなり多かったんだってさ。