太陽のあるハウス ~軸足を置くところ~
前回のブログ「おうちにずっといることが平気な人たち」で、外出自粛が実は苦痛でない人達のことを紹介しましたが、今回はさらにもう一歩進めて、星読みをしてもらいたい。
新型コロナウィルスの影響で、生活スタイルが大きく変わろうとしていて・・・その1つがテレワークの普及だと思うのだけれど・・・会社に通勤しなくてもよいというのでね、本当はもっと早くに広がっていてもよかったように思えるけど、日本人って保守的だから、なかなか変えることができずにいた。一昔前、テレワークが流行りそうになった時、会社員の方々からは、“職場に行かないと不安になる”という声が聞かれたしね。
テレワークって、成果を目に見える形で出さなければならない。
“会社に時間拘束されること=働くこと” だと勘違いしていた人は、実はそれほど成果を上げていなかったことに気づかされるのだろう。またテレワークでは、上司や同僚に“
ちょっと相談 ”というものがしづらくなる。つまり自分で判断しなければならず・・・今までチームや組織で、判断に対しての責任を誰が持つのかをぼんやりとさせることができたと思うんだけど・・・それが可視化されやすくなる。まぁ、この責任の所在を組織で分かりにくくするというのは、日本の悪いところでもあったような気がするだけれどね。そんな面は改善されていくのかな。
会社に出勤する回数が減れば、社員の人数分の広いオフィスも要らなくて、これからは会社も家賃を減らせるだろうし、社員の方も郊外や地方に住もうという気にもなる。都心への憧れも昔のものになっていくのだろう。ランチで並ぶことも無くなってくるかな。まぁ、完全に通勤無しとはいかないにしろ、週に2日の出社とか、現実に出てくるのだろうね。
まぁ、そんなことで、会社で働くことの環境が変化していくのだろうけど・・・なぜ、人は会社に勤めるって、それはお金を稼ぐためばかりではないのですよ。
もちろん、会社勤めの、第一の目的はお金を稼ぐことだけど、社会との関りを見つける、同僚や友人と会うため、社会的に信用を得る、などいろいろな面があるわけですよ。
でね、ホロスコープで、その人の太陽☉が何ハウスに入っているかを見れば、その人にとっての人生の軸足をどこに置いているかが分かり、その人にとって、会社勤めとはどんな意味合いが強いのか、働くことがどんな位置づけになっているのかが分かったりする。
例えば、6ハウス(労働の部屋)に太陽☉がある人は、働くことに人生の軸足を置いてしまう。
まぁ、人生の軸足という言い方は、難しいので、関西風に言えば、
“人生、働いてなんぼや” という人生の価値観を持つ。太陽☉のあるハウスには“生き甲斐”、“張り合い”を求めるという表現でもよいだろう。こういう人は純粋に働くことが好きだ。逆に太陽☉のあるハウスのものを無くすと、虚しくなる。6ハウスに太陽☉のある人は、“仕事をしていないと虚しい”という感覚を持つ。
そんな人生の価値観は、太陽☉のあるハウスによって違ってくるわけで・・・
例えば、5ハウス(趣味、アート、レジャーの部屋)に太陽☉があると、遊びに人生の軸足を置いてしまう。
だから、父親が太陽6ハウスで、息子が太陽5ハウスで、父親が息子を仕事のことで説教すると、
父親は“人生は働いてなんぼや”と言い、息子は、“人生は遊んでなんぼや”と並行線な言い争いの光景が見られることだろう。
まぁ、まずは、生年月日と生まれた時間からホロスコープを作ってみます。
下がネット上の無料ホロスコープサイトですね。他にもいっぱいありますが。
http://www.m-ac.com/pages/setting_j.php
http://nut.sakura.ne.jp/wheel/horo.html
で、どんな種類のものでもよいので、ハウスを作成してください。
で、会社勤めって、ただ仕事をするだけではなく・・・
11ハウス(友人、交友関係)に太陽☉のある人は、友人、仲間、同僚と会うため、おしゃべりするための場として会社の価値を見い出しているかもしれない。
逆に4ハウス(家族、家庭、家)に太陽☉のある人は、家を生活のベースとしたがるので、テレワークは歓迎するタイプとなるのだろう。家族と一緒にいられる時間が増えるので、ストレスが減るのではないかな。
ちなみに、2、6、10の3つのハウスは仕事に関わると言われるが、2ハウスは“稼ぐ、金銭、財“。6ハウスは“働く、労働“。10ハウスは“肩書、ステイタス、地位、社会的信用”という意味になる。お金、働く、ステイタスと方向性は違うのだけれど、仕事に関わるので、この3つは大きく仕事の部屋とも呼ばれる。
だから、2ハウスに太陽☉がある人は、稼ぐために会社勤めしているのだろう。
6ハウスに太陽☉がある人は、働くために会社勤めをしているのだろう。
10ハウスに太陽☉がある人は、社会とのつながり、自分の立場を作るために会社勤めをしているのだろう。こういう人は定年退職すると、本当に居場所を無くして困惑する可能性がある。
ただ5ハウス(趣味、アート、レジャー、遊び)に太陽☉がある人は、週末の趣味の時間の方が大切なのかもしれないが・・・人間、生きていくためにお金を稼ぐことは必要なことだからね、その点は妥協して、会社勤めをしているのかもしれない。でも、仕事の内容が、趣味、アート、レジャー、遊びに関わるものの場合は、仕事の内容に生き甲斐を見い出していることだろう。
9ハウス(海外、宗教、哲学)に太陽☉がある人は、遠い遠い世界へ行って、自分のエリアを広げることに生き甲斐を求めているので、海外勤務や出張の多い仕事にはやりがいを見つけ出しているだろう。
8ハウス(親族、親戚、企業勤め)に太陽☉がある人は、親族が経営する会社、お店に勤めているかもしれない。もしくは自分が親の会社の跡を継いでいるかもしれない。8ハウスはもともと“不可抗力”を意味するので、“させられ感”がある場所でもある。だから、企業勤めという意味もあるが、そういった拘束されること、しなければならないことに自分の軸足を置いてしまうので、黙々と従うことに自分の意味を見い出しているかもしれない。
3ハウス(学び、情報)に太陽☉のある人は、 “人生、学んでなんぼ”という感覚を持っていて、学習すること、旅行などして見聞すること、情報を得ること&発信することに関心が高い。教育や旅行、情報、メディア関係の仕事ならば、興味関心の高い仕事と言えるだろう。もしくは仕事をすることで学ぶことが多い仕事は飽きずに務められるだろう。
上に書いたように、仕事との関わり方は人それぞれで、コロナの影響で仕事の環境が変わりそうな人は、もし戸惑いを感じるようならば、自分にとっての今の仕事とはどんなものなのかを考えてみるとよいでしょう。
で、以下、1ハウスから12ハウスに太陽☉がある人はどんな感じになるか、一覧にしてみました。
1ハウス(自分自身の部屋):太陽はリーダー、従うべき王様をも意味するのだけれど、その従うべき王様が胸の内にあるということ。つまり自分に真っすぐで、自分の考えを強く遂行したがる。平たく言えば、我が強いということですね。自分に正直。
2ハウス:2ハウスには、お金、稼ぐという意味もあるが、財という意味もある。贅沢するというイメージでもよいでしょう。贅沢して遊ぶというか、華やかにお金を使いたがる。“人生、稼いでなんぼや”という価値観を持つか、もしくは、“人生、贅沢してなんぼや、遊んでなんぼや”という価値観を持つことでしょう。
3ハウス:学ぶこと、勉強すること、情報取集すること、情報発信すること、人に教えること、旅行することに重きを置くことでしょう。好奇心、知識欲旺盛。見聞することが大好き。
“人生、学んでなんぼ、旅してなんぼ”という価値観を持つことでしょう。
4ハウス:家をベースにしたがる。家族と一緒に居たがる。家族との時間を重視する。美容師さんやセラピストさんなどは、おうちサロンを開きたがる。内職など、家でできる仕事を探す傾向が出やすい。家にいることが好き。社会で活躍したいという欲が少ない。在宅勤務は歓迎するタイプ。家族のために働いている意味合いが大きいかも。
5ハウス:趣味、遊び、スポーツ、アート、レジャーに人生の軸足を置いている。それらに生き甲斐を見い出している。
“人生、遊んでなんぼ”という価値観を持っている。本来、働くことは好きではないが、趣味、遊び、スポーツ、アート、レジャーに関わるような仕事をしていれば、仕事も苦ではないことだろう。
6ハウス:働くことに人生の生き甲斐を見つけ出している。6ハウスに太陽のある人と話をしてみると分かるのだが、意外にもお金や地位にあまり関心が無かったりする。純粋に働くことが好きなのだろう。職人肌とも言える。“人生、働いてなんぼ”という価値観を持っている。育休で会社を休んでいると、家にいることがしんどくなって、早く職場復帰を望むタイプとなる。
7ハウス(対人関係、パートナーの部屋):彼氏や夫など、パートナーに軸足を置いている。パートナーに尽くすタイプとなる。彼氏や夫を経済的に助けるためならば、よく仕事をするかもしれない。周囲の人の意見に左右されやすいが、良い点としては、相手の話をよく聞く人となる。
8ハウス:親族、親戚、家族に関わって生きやすい。これは、配偶者の親戚も入る。鑑定していると、親の面倒を見たり、介護に関わったりすることもよくある。親戚、家族との関係が深く、地元から離れられないという環境になってしまうこともよく見られる。我慢強く勤め上げるのは得意なタイプ
9ハウス:遠い世界、海外、宗教、哲学に人生の軸足を置く。留学経験、帰国子女、外資系の会社に勤めるなど、海外に関わることが多くなったりする。海外ではなく、宗教で現れる場合には、寺社や宗教の関係者だったり、寺社巡りが趣味だったりする。自分のエリアを広げたがる。どれだけ遠くの世界を見られるかに人生の価値観を置いている。海外勤務や出張の多い仕事を好む傾向がある。
10ハウス:社会に関わることに自分の軸足を置く。社会的信用を重んじる。相手を地位や肩書で判断する傾向が強い。世の中ためになることを目指す。“社会の役に立ってなんぼ”という価値観を持ちやすい。専業主婦でも、ボランティアやPTAの役員をやっていたりすることが多い。社会に居場所を求めるため、定年退職後は地域の活動に力を入れる人も多い。
11ハウス:交遊関係に軸足を置く人。“人生、友達と遊んでなんぼ”という価値観を持つ。趣味のサークルに入っても、目的は趣味の方ではなく、友人と会うことだったりする。高齢になっても、毎週のようにゴルフに行ったり、早朝から犬の散歩に出て近所の人と喋ったり、とにかく、友人と会う口実を求めていたりする。仕事をするのは、同僚に会うためという意味合いが大きい。
12ハウス(秘密の部屋):秘密主義者となりやすい。SNSやサイトでも、顔写真を出したがらない。仕事の他に、もう1つの顔を持ちたがり、そのもう1つの顔の方に軸足を置いて、頑張ってしまう。例えば、会社員だけど、ネットの世界はちょっとした有名人になっているとか、OLだけど、夜はホステスをやっていて、ホステスの方が力を入れていたりする。だから、副業を持ちたいと考える人が多い。テレワークは副業をしやすいし、秘密主義者にとっては都合が良いかも。
10年ほど前の東日本大震災の後は、転職や独立の気持ちが高まったように思える。津波の被害を目の当たりにして、人間はいつ死ぬか分からないから、悔いなく生きようという考えによるものだったのかな。
時代が変わるというか、社会が変わる時に荒波がやってくるのだけれど、その波にのまれないようにするためには、自分が何者かをよく知っておく必要があると思うのですよ。
自分のことをもっと深掘りして知りたいようでしたら、
以前のブログ「天王星のあるハウス ~アイデンティティのあるところ~」
「土星のあるハウス ~あなたを律するもの~」もご覧ください。
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