火星は勢い、攻撃を意味します。そこで知性の水星と重なるとどうなるか。そのまま攻撃的知性という意味になりますね。まっすぐ目的に向かうので、技能の習得は早いです。知性が鋭く、はっきりとものを言い過ぎる傾向があります。少年のようなまっすぐな世界観に憧れます。ちなみに北野たけしさん(1947・1・18)、高田純次さん(1947・1・21)、星野仙一さん(1947・1・22)は、水星と火星と太陽が吉角0度です。3人とも生年月日が近いですからね。古舘伊知郎さん(1954・12・7)も水星、火星は凶角90度です。横山やすしさん(1944・3・18)は、水星と火星が凶角90度で、さらにその水星に太陽が重なっています。水星と火星のアスペクトは漫才をするには良い星並びかもしれません。水星と火星の凶角は人を怒らせるのが上手な星並びとも言われています。
水星と火星がネイタルチャートで0度、もしくは吉角ならば、攻撃的な知性、会話、つまりイケイケどんどんで頭を使うタイプなのです。頭の回転が速く、テンポの早い知性を持ち、どんな分野のことでもすぐに自分のものにできます。口達者。動きが速く、ちゃきちゃきしている。初対面の相手でも物おじすることが無いので、営業をする人には天職の星並びとなります。ビジネスでは成功しやすいです。また、鋭いツッコミを入れ、世間の悪を暴く、ジャーナリストにも向いている星並びです。数学が得意な人も多く、理系にも向いています。頭脳プレイは得意。ゲームはもちろん、危機に瀕しても、回転の速い頭脳で乗り切るタイプです。人の弱みを見つけるのも上手いです。敵に回したくない相手ですが、・・・思ったことを率直に口に出し、自己中心的なところもあるので、敵を作りやすい人でもあります。つまり、口が悪い印象を与えるかもしれません。相手を畳み込むように話し、ぐうの音を出なくなるほどの理屈っぽい人だったりします。もしくは、マシンガントークをする人だったりもします。
相手の星並びがこれでしたら、口ケンカはしない方がいいですね。この人と口ケンカをしても勝てない可能性が高いです。討論も勝てません。(ただし、自分もこの星並びを持っていたら、話は別ですが)。批判能力も高く、頭の回転も速いので、・・・この人と討論などで立ち向かうことになるなら、正面からぶつらかない手段を考えましょう。弱点はスピードを出し過ぎてしまうことや、10、20代ならば、討論に勝つ自信があるためか、少々鼻を高くして、調子に乗っていることですね。そこを狙って、罠にはめることを考えましょう。
早いテンポでちゃきちゃきしているので、チームや集団をまとめるのが上手いです。頭が実力以上に良く見えるので、チームリーダーなどに抜擢されたりしますが、少し付き合ってみると、意外に底が浅いことがばれてしまうことがあります。実は弁が立つのですが、口先感もあり、人望が薄いかも。会議などは、最後の方で、上手くまとめてしまうところがあるのですが、何故、早くまとめてしまうかというと、自分がただ早く帰りたいからだったりします。そういう面も周囲から見透かされていることも多いようです。考えに厚みが無かったりして、部下の人たちが付いていこう人が少なかったりして、そのため、人徳感が薄かったりします。
水星と火星がネイタルチャートで凶角でも、表面上は吉角の人に似ています。ですから、上の吉角を参考にされるといいでしょう。凶角は吉角が、強くなった、濃くなった形であります。私はこの星並びを「口ケンカ星」と呼んでいます。口達者を越えて、毒舌になっていることでしょう。鋭い知性の持ち主ですが、神経質で皮肉っぽく・・・、でもずる賢くもあります。頭の回転が速く、言葉が武器になりやすい一方、イラ立ちや口論も起きやすいようです。考えた瞬間に言葉が飛び出るので、判断も決断も早いタイプです。ディベートや交渉、即レス対応などでは強みになります。吉角と違って、攻撃性、自分勝手なところが強く出てきます。言い方が鋭い、結論を急ぐ、相手の弱点を見抜いて突いてしまうなどが出やすいです。機転が利く反面、会話が“議論”や“口げんか”に変わりやすいです。思考が高速で落ち着きにくく、短気・焦りがトラブルの元になりやすいです。
相手が話し終わる前に口を挟んでしまう。「それ違う」と瞬時に反論して場がピリつく。正論は言えるのに、あとで「言い方きつかったかも」となる。
また、人のアイデアを上手に奪うのも得意です。批判精神も旺盛なので、敵を作りやすくなります。早まった行動で失敗を招くこともあります。規律を守らないという点もあります。
言い過ぎ、やり過ぎの傾向があります。考えをすぐに口に出す癖をコントロールする必要があります。吉角と同じく、頭はキレ者だったりしますが、部下の人たちから慕われて、この人に付いていきたくなると思われるような人徳感には欠けているかもしれません。吉角同様、この人とは討論、口ケンカには勝てないことでしょう。数学が得意な人も多く、理系にも向いています。頭脳プレイは得意。
敵対する相手がこの星並びならば、どんどん挑発して、興奮させて、自滅させましょう。
自分自身がこの星並びの場合は、落ち着きと思いやりを大切にしましょう。“速度を落とす技術”を持つことです。結論を言う前に一呼吸、強めの言葉は一度書いてから送る、会話は「共感→結論」の順にする。こうすると、この配置は“口ケンカ”ではなく、あなたの説得力・瞬発力・切れ味の良い頭脳として輝きます。
未来予測(ダブルチャート:トランジット)
水星と火星がトランジットのダブルチャートで0度、もしくは吉角ならば、おしゃべりの力がアップします。活動的な気分も増します。普段、引っ込み思案な人には、ちょうどいい星回りです。前進に役立つ知識や情報を得られる時でもあり、それがチャンスの獲得につながります。地位を上昇させるチャンスがあったら、見逃さないこと。この時期は命令や指示を与える能力も高まるため、若い人たちの助力に恵まれます。畳み込むように説得する力が付きますので、営業力もアップします。プレゼンなどでも活躍できます。面接にもよいでしょう。友人との会話も盛り上がるでしょう。ただし、ブラックユーモアや皮肉をネタにすると、行き過ぎて、周りがどん引きしてしまうかもしれないので注意。空気を読みましょう。
話のやりとりが活発になる日。ディスカッションは熱くなりやすい日。有益な時間となりそう。仕事だけでなく、政治や経済といったお堅い話なんかにも自然な流れで進んでいきやすい。会話が速くなるので、早口漫才みたいなテンポになりやすい。理屈っぽくなったり、マシンガントークになったりもします。積極性も加わるので、普段話すことが苦手な人でも、人前で話すことをトライしやすいです。大勢の人前でも、物怖じせずに話をすることが出来るでしょう。
頭の回転が速くなっています。冴えているということ。会社の難しい議論もちゃちゃっとまとまっていくことでしょう。ただそのスピードの速さは、信頼が薄く、底が浅いかもしれません。というもの、なぜ、会議を早くまとめて結論を出したいかというと、終わったらみんなでカラオケに行きたいからとか、その程度だったりします。にわか作り、インスタント、そういった感じの速さ、スピード感とも言えるでしょう。
水星と火星がトランジットのダブルチャートで凶角ならば、頭に熱が入り、言葉が先に飛び出やすいです。イライラが増え、結論を急いだり、相手の一言に反射で反論したりしやすいです。コミュニケーションが攻撃的になっているということで、「口ケンカ星」と呼んでいます。精神的な疲労が増し、気分的にも焦りがちとなります。また内面の苛立ちが言葉になって漏れやすいです。そのためか、皮肉っぽくなります。性格の悪い批評家になってしまうといった感じでしょうか。早とちりしてミスも起しがちになります。この時期は、まずは興奮を抑えること。組織の中で働く人であれば、あなた自身の利己主義のために全体の調和やリズムの流れを乱さないように注意してください。討論は熱くなり過ぎるかもしれません。もしくは、口ケンカではなく、一方的に叱られたり、責められたりする時期になることもあります。
また、激しい言い合いが起こりやすくなります。時に毒舌気味で、誹謗中傷、罵倒し合うことになります。テンポは良いが、ヒートアップし過ぎる傾向があります。理屈っぽくなる面もあるが、それもまた嫌みな感じになって、口論のトリガーになりかねない。
一旦、立ち止まって考える癖を付けるといいのですが、水星、火星とも足の速い方の星なので、吉角や凶角になっても、気づかないのですね。後になって、ホロスコープを見て、“ああ、しまった。火星と水星が凶角だったよ”と後悔するパターンとなりやすいです。
凶角は「失敗の暗示」ではなく、瞬発力と決断力が増える時であります。短期間ですから、この“熱”を、ケンカではなく行動に回せると、水星×火星はあなたの味方になります。
相性鑑定(ダブルチャート:シナストリー)
水星と火星のシナストリー相性鑑定で0度、もしくは吉角ならば、知性的で熱い討論やテンポの早い会話をする相手となるでしょう。仕事や会社の将来、政治、経済など真面目な話題になりがち。計算高くもなり、仕事の面ではメリットの多い相性となります。真面目な話はいいのですが、カップル、友人の場合は、理屈っぽくて、話に面白みが欠けるかも。
会話が刺激的で、話したことがそのまま行動につながりやすいです。アイデアを出す人(水星側)と、動かす人(火星側)が自然に噛み合い、「じゃあやってみよう!」が早い組み合わせです。
知的に燃え、言葉の火花のようなダイナミックさが出ます。会話が関係を強くします。会話が軽快で、相手の言葉が“エネルギー”になりやすいようです。話が通りやすく、アイデアから実行の流れが自然にできることでしょう。
ただし、互いの考えを刺激してシャープになる一方、扱い方次第で言い合い、張り合いにならないように注意です。
水星と火星のシナストリー相性鑑定で凶角ならば、口げんかをしやすい相手となるでしょう。ですから私は「口ケンカ星」と呼んでいます。火星のある方が攻撃します。もしくは2人揃うと毒舌化してしまうとか。会話は刺激的で盛り上がるけれど、気づくと口論に発展しやすいです。火星側が水星側の話を待てずに割り込んだり、挑発するような言い方になったりして、結果的に言い合いになりやすいです。
0度でも凶角として働きやすい星並びです。ただ、付き合い始めのカップルぐらいでは口ケンカはあまり出ず、ディカッションが活発という感じでしょう。会社や学校との相性で、会社、学校側に火星があると、“よく叱られる”という形で出やすいです。人の側にあると、会社や学校に攻撃的なトークをすることになります。
夫婦の相性鑑定で凶角ならば、口ケンカは激しい可能性があります。しかし、歳を取ってくるとほとんど話さないようになる可能性があります。まるで家庭内別居のような感じになることもあります。火星側の人が攻撃し、水星側の人の方が特にやられてしまうので、話したがらくなるのです。ちょっとしたことで口ケンカしてしまうからです。
水星=説明したい、整理したい。火星=早く結論を出したい、勝ちたい。このテンポ差がズレると、口論が始まるようです。
水星側「順番に説明したい」、火星側「要するに何?」。火星側「今すぐ決めよう」→水星側「もう少し考えたい」といった感じのズレですね。
会議や旅行計画で、提案が“批判”に聞こえる。冗談が攻撃に見える。言葉尻を取ってしまう。などなど。
南海のキャンディーズの山里亮太さん(1977・4・14)としずちゃん(1979・2・4)の相性にも水星と火星の強い凶角があります。仲が良い時はテンポの良い会話ができ、漫才には向いていることでしょう。実際、コンビ結成2年目でM-1グランプリで準優勝しています。しかし、だんだんと口論も増え、しずちゃんの人気が高まるにつれて、2人の仲は悪くなり、まったく口を利かなかったという。山里さんが結婚してからは、だいぶ元に戻ったようですが・・・まさに口ケンカ星ですね。実はこの水星と火星の凶角は漫才をするには良いアスペクトだったりします。
火星側の勢いを、口げんかではなく共同プロジェクトなど同じ方向、目標の行動に回せると、この凶角は二人の推進力になる言われますが・・・
口ケンカ星の相性ができて、どうしてもぶつかってしまうようでしたら、距離を開けるようにしましょう。距離が開いていれば、口ケンカをしなくなったという例は鑑定で何度が聞いております。
参考ブログ:「やがて無口の、口げんか星」「叱られまくりで、まじ地獄だよ。」「ぶつかると分かっているのは、口ケンカ星があるから。」


