星占いを株の投資に使ってみた。
年末年始になると、“高島易”の占いの冊子が本屋さんによく並んでね。
薄い簡易バージョンなんかは新聞を取っていると、おまけに付けてくれたりする。
あの高島易の占術の創始者が、高島嘉右衛門(たかしまかえもん)。江戸時代終わりから明治にかけて活躍した人であります。
“占いは売らない”と語り、占いの謝礼は受け取らなかったという御仁で、ちっぽけな星占い師の私にとってはまったく耳が痛いのでありますが、で、この高島嘉右衛門先生は、どのように生計を立てていたかと言うと、材木商を営んでいた。そこで、占って、易をみたところ、大火事が起こりそうってんで、材木を買い占めたところ、見事的中し、安政の大地震が起こって、財を成す。
まぁ、未来を予測できるのに、占いの謝礼でちょろちょろ金銭を得ているような占い師は、小物と言うことですわな。
占いで世の流れをつかんで、財を引き寄せるぐらいの発想はしないとね。
というわけでね、今の世の中には、株というものがありましてね。これなら、私のような元手も、材木商のようなビジネスも、商才も無い人間でも、占いを使ったら、ちょっとくらいは利を得ることが出来るのではないかと考えましてね。数年前から、企業のホロスコープチャートと株価の動きなんかを眺めてきたわけですよ。
そもそも、人と会社との相性や、その会社の先の運気なんかも鑑定してきたわけですから、私でも、そこそこできるだろうとは思っていたわけですよ。やることはそんなに変わらないしね。もし会社の運気が全然当たらないようだったら、これまで鑑定してきたお客さんにホラを吹いてきたことなるわけですからね。
で、過去の企業の株価と、企業のホロスコープを眺めているうちに、ある程度傾向があるように見えてきて・・・パーフェクトではないにしろ、大まかには、行けるのかもしれない。で、昨年から、実験、実践したというわけ。
会社の運気を診る場合、会社の設立日を、人間でいう生年月日としてとらえる。
ただね、何度も合併したり、名前を変えている会社の場合は、この設立日をどの日とするのかが難しい。創業とも違うようだしね。どれを取るべきかは、ダブルチャートを作成し、過去のホロスコープチャートと株価のチャートの両方を眺めて、リンクしているもので決めていったわけですよ。
で、会社の運気を診るのと同じ方法で、この先、上場企業の調子が良くなるか悪くなるかを占っていくと。調子が良くなれば、当然、株価は上がって行くだろうしね。まぁ、調子が良くても、株価が上がるとは限らないですが・・・。
ポイントとしては、会社だと思うから、難しく思えるかもしれないけど、同じ星並びの人間だったら、どんな運気になっているかをイメージする。実際に多くの人を鑑定している人は、その調子の良さ、悪さをイメージしやすいんじゃないですかね。
で、ここで気づいたのだけれど、ちょっと今回のブログは・・・初めて私のブログを読むという人にはかなり難しいかもしれない。いつもはもうちょっと親切に説明するのだけれど、企業の業績を読もうというレベルだから、初歩的なことを1つ1つ丁寧に説明していられないのですよ。その辺りをご了承くださいね。初めての人は、私のサイトの「ホロスコープの読み方」を参考にして下さい。
2重円(ダブルチャート)を作成する。内側に会社の設立年月日、外円は現在の星並びを入れる。
なんで、このタイミングを狙ったかというと、昨年の12月から今年1月にかけては、現行の木星♃と天王星♅が120度吉角を形成していくのを分かっていたからですよ。
内側、つまり会社のホロスコープチャートのAの場所に星を持っている会社があれば、グランドトラインができるわけですね。グランドトラインというのは、120度吉角が3つ重なった強い吉角であります。
さらにB、Cの地点に星があれば、数の多いグランドトラインになり、吉角の強さが増していくとみる。
基本、Aのところに星があれば、木星♃、天王星♅という棚ぼた運の星並びとグランドトラインができるのだから、普段よりはこの財運が上がりやすいグランドトラインができやすいはず。つまり売り上げが伸びるはずと考えたわけですよ。
で、同時に他に強い凶角(90度、180度)ができていないことを条件にしましたね。
じゃ、昨年12月から今年1月に売ることを考えて・・・いつ買うかとなると・・・
以前、「9月の上旬はちょっと注意してね」で書いたけど、昨年の中で、一番危うい星並びの時期は、9月上旬だから、そこがだいたい景気の底になるのではないかと予想してね・・・9月ごろまではおおよそ動かずに、ずっと、地道に上のグランドトラインができる会社を調べていたわけですよ。
実際、日経平均株価の後半の底値は8月で、9月上旬からはぐっと上がり始めたんですけどね。
問題の1つは、上場企業は3,700社を越えてるということ。とにかく多い。1つ1つ設立日を調べて、ホロスコープを作って眺めるというのは、地道な作業なんですよ。吉角はできても、凶角もできてしまったりしてね、なかなか簡単には見つけられない。そんな中で、見つけては買っていったと。
で、その結果を紹介していくと。
【カプコン:9697】ゲームの会社。内側がカプコンの設立日の1979年5月30日。外円が今年1月の木星♃と天王星♅の位置。(分かりやすくするため、他の星は省きました。)
カプコンの土星♄と現行の木星♃、天王星♅がグランドトラインを今年1月に形成することが分かっていて、見たところ、強い凶角が無いので、業績が上がるのだろうと。でも、このカプコンがこの星並びなのが知ったのは10月でね。少し出遅れた。7月に比べれば、もうずいぶんと上がっていて、その後、11月に一旦落ちるけど、また盛り返しして、2,695円が、3,050円になりました。で、売りました。その後、もう少し上がったけどね。
2,695円(19年10月) ⇒ 3,050円(20年1月10日)
本当はね、株価のろうそく線のチャートも載せたかったんですよ。でもね、ネットの証券会社さんにブログで使わせてほしいと問い合わせたら、“ダメ”って返ってきたので・・・興味のある人は、ホロスコープチャートと株価チャートを併せて眺めてみてくださいな。
【シード:7743】コンタクトレンズの会社。内側がシードの設立日の1957年10月9日。
シードの冥王星♇が、現行の木星♃、天王星♅とグランドトラインを昨年12月に形成すると分かってね。
で、もう一つ注目したのは、シードの太陽☉、月☽、火星♂、木星♃は180度凶角位置に並んでいて、2019年は現行の土星♄がTスクエア位置にあったこと。ということは、2019年は落ち込んだのだろうなぁと。ということはそのTスクエアを抜けて、グランドトラインが形成される時期が来れば、反動で株価はぐっと上がって行くのではと読んだけど、期待したほどは上がらなかったかな。
915円(19年9月25日)⇒ 1,120円(20年1月14日)
左側が買った価格と日付ね。右側が売った価格と日付。
【アスクル:2678】オフィスに配達してくれる事務用品の販売会社。お馴染みの人も多いでしょうね。1963年11月2日設立。ソフトバンクグループの会社。このアマゾン一強の時代にねぇ、本当に上がるのかしらと、少々、怪しんではいたが、素敵なグランドトラインができるのならば、星を信じて、買いました。
今年1月に、アスクルの月☽、木星♃と、現行の天王星♅、冥王星♇でグランドトラインを形成。
2,832円(19年9月17日)⇒ 3,395円(20年1月9日)
【吉野家ホールディングス:9861】
おなじみの牛丼屋さんの会社。1958年12月27日設立。実は、私は吉野家の株を10年以上持っていて・・・昔、友人から、吉野家の株を持つと、株主優待で、半年に1度
3,000円分の食事券が送られてきて、お得と聞いて、持っていたんですよ。でもね、そろそろ、売ろうかなと思っていたんだけど、ホロスコープを見た時に、この12月ごろが売り時と睨んでいたので、ずっと待っていたというわけ。
で、ご覧の通り、昨年の12月は、吉野家の太陽☉と土星♄と冥王星♇と、現行の木星♃、天王星♅でグランドトラインです。星占い師にたまらない、美しいグランドトラインですね。
1,980円くらい(不明)⇒ 2,850円(19年12月23日)
私が売った後、3,000円を越えたようだけど、ここ20年では最高値だから、十分でしょう。
【カルビー:2229】
昨年70周年のスナック菓子メーカー。やめられない止まらないの、かっぱえびせんやポテトチップスの会社。1949年4月30日設立。
この会社のホロスコープを見ると、おうし座の10度から20度の間に金星♀と火星♂がある。ここに星があると、昨年9月の星の多い凶角Tスクエアも、実はカイトになって悪い影響ではなくなる。この辺りの説明をすると、長くなるので、省くとして・・・。あと、カルビーの冥王星♇と木星♃が昨年の夏の段階で120度吉角になっていたので・・・早い話、9月まで待たずに、さっさと7月にカルビーの株を買ったということです。
ほぼ右肩上がりで、ぐいぐい上がっていって、20%ぐらい上がったかな。11月ごろにスナック菓子の詰め合わせセットも送ってきましたね。
3,008円(19年7月18日) ⇒ 3,655円(19年12月13日)
【大塚ホールディングス:4578】
ポカリスウェット、カロリーメイトの大塚製薬ほか、大塚グループの持ち株会社。
この持ち株会社のメインとなる大塚製薬は1964年8月10日設立。大塚ホールディングスそのものは2008年7月8日設立。こういう場合、どちらで見ていいのかよく分からず、購入の候補には入れていなかったが、9月の終わりにぐっと株価が落ちたのを見て、2008年7月8日の方で見るのが正しいのではないかと推測。2008年7月8日設立のホロスコープでは、大塚HDの月☽、天王星♅が180度で、ちょうどTスクエア位置に現行の木星♃が来ていたのよね。木星♃、天王星♅の凶角は“ぬか喜び”とか財運が一変するという意味があってね。他にも悪い星並びがあって・・・。こりゃ、落ちるわな。
12月にご覧のようなグランドトラインができるから、大いにV字回復して、もっと天を突き抜けるくらい上がるかもしれないと思ったけど、それほどではなかった。ぼーっとしていて、売るタイミングも少し遅くなったしね。
4,520円(19年10月31日)⇒ 4,980円(20年1月16日)
【コロワイド:7616】
回転寿司のアトムボーイなどの外食産業の会社。1963年4月19日設立。
500株くらい購入すると、結構良い株主優待がいろいろ受けられるらしいのだが、そんなにお金を持っていないので・・・まぁ、私はあくまで実験でありますので。
私が買った後、大戸屋を買収するのニュースが入ってきて、おおこれは!と期待したが、それほど株価が上がることはなかったですな。残念。
でも、なかなか見事なグランドトラインですね。昨年の12月には、コロワイドの太陽☉、天王星♅と、現行の木星♃、天王星♅で。今年1月には、コロワイドの天王星♅、冥王星♇と、現行の木星♃、天王星♅で。この後も、コロワイドの水星☿、冥王星♇と、現行の木星♃でグランドトライン。グランドトラインが連続しますね。でも、星並びの見事さほどは、株価は上がらなかったかな。この後も上がるかもしれないけれど、まぁ、深追いは止めて、売っておきました。
2,150円(19年9月18日)⇒ 2,325円(20年1月16日)
【くら寿司USA】くら寿司のアメリカの子会社。私は“USA”と聞くと、DA PUMPの曲 U.S.Aがどうしても頭の中で響いてしまう。2008年1月設立。ネットで見ても設立の月日の“日”が出てこない。この図は2008年1月6日で作成している。ホロスコープを見れば分かるが、2008年の1月中ならば、足の速い太陽☉、水星☿、金星♀が凶角位置まで進むことはないので、1月6日のホロスコープで判断して、購入。
この会社の木星♃、土星♄、冥王星♇と、現行の木星♃、天王星♅でグランドトライン。美しい。いかにも財運の上がりそうな大三角形である。ちなみに火星♂も加えるとカイトになる。
ちなみにこのくら寿司USAは昨年春に上場したばかりで、上場後は一気に上がって行ったけど、夏にはぐっと落ちていったので、そのタイミングで買ったと。12月には星通り上がると信じていたので。
18.5ドル(19・10・9)⇒ 26.2ドル(19年12月19日)
他にも、東京エレクトロン(8035:1963年11月11日)やオリンパス(7733:1919年10月12日)、学情(2301:1977年11月7日)なんかが現行の木星♃、天王星♅とグランドトランを形成していたんですよ。東京エレクトロンは最低の100株を買おうとすると、200万円近くもかかって、とても手が出なかった。オリンパスは“もう少し下がったら、買おう。もう少し下がったら、買おう”と言っているうちにどんどん上がってしまって、買い逃してしまった。学情は・・・知らなかった。12月10日に20%も上げてね。それで逆に星並びを確認したのよ。
よくネットを見ていると、投資関係の広告が入ってきてね、“元手20万円で、数年で1億円”とか、“日給20万円生活”、“10倍株、20倍株を探す方法”なんて言葉が躍っていたりするけど・・・私のホロスコープを使った技術ではそこまでは到底無理ですな。
すごい吉角ができていても、その印象ほど上がらなかったりして、星の数と比例していないから、どのくらい上がるか分からない。
まぁ、何と言っても、私は元手が少ないもんですからね、お小遣い稼ぎぐらいにしかならないですけどね。数千万円のお金を動かしていたら、これで生活できるのもしれませんが、私のような安星占い師ではそうはいかないですわな。
このブログを読んでいる人は、
“なぜ、上がる銘柄を先にブログで教えてくれないんですか。”と言いたくなると思うのですが・・・日本の株の取引の法律では、自分の持っている株を上がるように語っていけないというのがあるんですよ。“だったら、買わないで、教えてよ。”と言いたくなるかもしれませんが、そこは私も人間ですので、上がりそうな株があったら、そりゃ、買いますよ。で、買ったら、言えない。
ということで、事後報告で面白くないと思われるかもしれませんが、私も捕まりたくないので、こんな形のブログとなりました。その点はご了承くださいませ。
じゃ、ブログでない形、メールなどでは教えたかというと、それも無いですね。もし損をさせたら、後ろから刺されるんじゃないかと怖いですからね。
星並びが良くなくても、株価が上がる会社もある。
まぁ、星並びが良ければ、上がる確率が高いという程度なのでしょうね。今回は偶然、損をせずに上手くいったかなという感じですかね。
このブログの内容に関心を持ってくれた人もいると思いますが、この実験に関しては、私は質問されても、分からないことだらけで、ほとんど答えることができないであります。だから、“私の持っている株は上がりますでしょうか。”という類の質問メール、メッセージが来ても答えらませんし、お答えしません。
本当に興味のある人は、ビジネス分野もやっている星占い師に相談するのが良いでしょうね。当然、会社の業績予測なんかも数多くしているでしょうから。
星を信じていても、なかなかハラハラする実験でしたね。