会社に愛されて、出世する人の星並び
“なんで、あいつは会社に気に入られて出世して、私は違うんだよ!”
と場末の安酒場で、会社の悪口をほざいている、あなた。
あなたはよくよく頑張っていますよ。
ただね、あなたには足りないのは・・・星かもしれませんよ。ふっふっふ。
コロナ禍が明けてきたせいですかね、転職活動も活発になったためか、転職相談も増えてきているんですよね。
最近の若い人は、就職して5年もしないうちに、キャリアを積んで、というかキャリアシートに書けるような手柄を積んだら、さっさとキャリアアップの転職を目指していこう、みたいな空気があってですね。まぁ、今いる会社は、ステップアップの踏み台ぐらいにしか考えておらず・・・私たちの頃とは感覚が違うというか、欧米っぽくなってきているというかですね。それが良いのか、悪いのかはさておき。
会社との相性は、設立年月日とその人の生年月日(できれば生まれた時間)を合わせて、2重円のホロスコ―プを作成することで分かったりするのですよ。
でね、鑑定していて、いくつもの転職候補の会社で挙げてもらえるのはいいのですが・・・どの相性を診ても、どれもイマイチだったりしてですね・・・そうなってくると、本当に会社との相性が良いなんてことがあるのですか?というムードになったりする。
まぁ、相性が一言で言っても、いろいろで、出世したり、居心地が良かったり、入りやすかったり・・・。
で、鑑定中ですと、その場でさっと良い例が出せなかったりしてね。だってね、会社と相性がいい人って、出世していたとしても、基本、サラリーマンですからね。例に出して、誰にでも知っている知名度の高い人なんてそんなにいないですよ。
で、まぁ、今回のブログでは、会社との良い例をちゃんと出してみようかなと思ったわけですよ。
分かりやすいのが、やっぱり出世した例ですよね。
社長まで上り詰めた人。で、今回は大企業でね、診ていきたい。例えば、社員数50人くらいの中小企業ですと、そもそもそんなに良い相性の人がいないかもしれない。でも、数千人レベルの大企業ならば、まぁ、相性が分かりやすくとっても良い人がいることでしょう。で、そういう人は出世しているでしょうから。
どの企業にしようかなと、思った時に、今年の始めに「東洋経済」という雑誌でね、2023年の新社長みたいな特集があったわけですよ。ネット記事に出ていたのは、三井不動産と資生堂。誰もが知っている会社ですね。
三井不動産は12年ぶり、資生堂は8年ぶりの社長が変わるということで、 “注目される経営者の世代交代”というタイトルでありますが。
ビジネスの世界に星占いの話を持ち込むと、うさん臭さが際立ってしまうのですが、まぁ、そこは我慢して聞いてやって下さいな。
さて、三井不動産は1941年7月15日設立。新社長は植田 俊 氏。生年月日は1961年2月16日であります。
内側が三井不動産で、外側が植田社長であります。
【ここでホロスコープ初心者の方のためにアスペクト(角度)のことを簡単に伝えると、星同士の角度が0、60、120度の時は“吉角”と言って、良い働きをする角度。90、180度、つまり直角か、真裏に星が来ると、“凶角”と言って、強く出過ぎて、害になりやすい影響を与えやすい角度。詳しくは私のサイトを見てね。】
見ての通り、見事なグランドトラインが2つもありますね。グランドトラインとは120度吉角が3つ組み合わさった強い吉角であります。正三角形の形になりますね。
1つ目は三井不動産の土星♄、天王星♅、海王星♆と、植田社長の木星♃、土星♄とグランドトライン(黄色のライン)を形成しています。
木星♃と天王星♅の吉角は棚ぼた、転職運を表します。これが会社との相性でできると入りやすいんですよね。鑑定でも、会社とこのアスペクトが出来ている人に話を聞くと、たいがい“するっと入れた”と言いますからね。
木星♃と海王星♆の吉角は“バブル星”と呼んでいますが、高い評価を受けて、ちやほやされます。
木星♃と土星♄の吉角は、財運を堅実にして、未来への地固めをする星並びであります。
そもそも木星♃の入った5つの星でのグランドトラインですからね。財運、仕事運が良いのですよ。
もう1つのグランドトラインは、月☽、水星☿、水星☿、海王星♆で形成されていますね(ピンク色のライン)。
これは“夢をよく語る”という意味でありますが、まぁ、会社、社会の理想を朝礼や社内報でよく語ってらっしゃるのではないですかね。
まぁ、他にもアスペクトがありますが、切りが無いのでここらで省略させてもらいます。
ただ1つ目の仕事運を上げるグランドトラインは、植田社長の木星♃と土星♄によるものであります。どちらもゆっくりな星ですので、植田社長の同期の人はこの星並びをそこそこ持っているわけですよ。1961年生まれの人は三井不動産の中では出世しやすいと。逆に言えば、1961年生まれの役員とか、取締役が他にもいるんじゃないですかね。
よくあるじゃないですか。後輩なんだけど、あの年に入ってきたやつらが妙に出世して、俺たちを追い越しているみたいな。そういう現象が起こっていたら、その年の生まれは会社との相性がいいのかもしれませんよ。木星、土星あたりの星の位置が良いと。
で、この植田社長と三井不動産の相性の良い効果は、植田社長にだけ影響するわけでなく、三井不動産という会社にも同じく影響すると考えられるんですよね。三井不動産も売上げがぐっと伸びている・・・でもまぁ、三井不動産は、植田社長が就任する前から売り上げでは業界断トツトップで、ずっと伸びていますから、これは検証しにくいですけどね。
では、東洋経済に載っていたもう一つの2023年の新社長、資生堂と藤原憲太郎社長の相性を診てみましょう。
資生堂の設立年月日は、1927年6月24日。創業ではなく、設立の年月日で鑑定していきます。新社長の藤原氏の生年月日は、1966年12月21日。内側が資生堂で、外側が藤原社長です。
これはまたグランドトライン祭りですね。
1つ目は、資生堂はもともと水星☿、木星♃、土星♄、天王星♅のグランドラインを持っているのですが、そこに藤原社長の木星♃が乗っていると(水色のライン)。水星☿と木星♃の吉角はコミュニケーション運、情報運が上がります。会社とこのアスペクトができると、社内のコミュニケーションが上手くできて、自分の意見が幹部、上層部にまで届きやすくなります。
2つ目は、水星☿、土星♄、海王星♆のグランドトライン(オレンジ色のライン)ですね。集中力と理想が湧いてくることでしょう。資生堂の水星は1つ目と2つ目のグランドトラインの両方で使われています。
グランドトラインがあんまり多いので、アスペクト説明のチャート図の2枚にしました。4つもグランドトラインのラインがあると見づらいですからね。続きが下であります。
3つ目は、太陽☉、月☽、海王星♆のグランドトライン(緑色のライン)ですね。夢、理想が膨らむことでしょう。
4つ目は、月☽、水星☿、金星♀、火星♂のグランドトライン(赤色のライン)ですね。おしゃべりや議論が活発になることでしょう。
ついでに言うと、ラインでは示していませんが、資生堂と藤原社長にはTスクエアとかもあってですね、太陽☉、太陽☉、木星♃、天王星♅で、“仕事にこだわり過ぎる”アスペクトができていますね。他のアスペクトの解説はもう省略させてもらいます。
人と人との相性を鑑定していれば分かりますが、グランドトラインが4つなんて、普通できないですよ。お目に掛ったことが無い。超超レアものですよ。2つのグランドトラインでもかなり上出来な話ですよ。
たぶん、上の2人の社長は奥さんや家族より、会社の方が、相性が良いのではないかと思われますね。
ワールドワイドに活躍する大きな会社の中でね、同僚どころか、先輩や後輩とも死闘を繰り広げ、勝ち抜いて、ライバルだったヤツは子会社に飛ばしてね・・・そんな風にいばらの山道を登っていった先で、やっとこさ、手に入れた社長の椅子ですよ。
そんなもん、誰でもできるわけじゃない。
持って生まれた星並びが、会社との相性が良かったからなんですよ・・・とは言いたかぁないがぁ~・・・ホロスコープを作って見ると、こんなんだったりするわけですよ。
新社長ではないですけどね、ちょっと興味深い話をさせてもらいましょうか。
スズキ(自動車)と鈴木敏弘社長の相性なんですよ。
スズキというと、どうしても鈴木修会長の顔を思い浮かべてしまいますが、あの眉毛の長い白髪のじっさまですけどね。鈴木俊弘社長は、その鈴木修会長の長男さんであります。
スズキの設立年月日は1920年3月15日。鈴木敏弘社長の生年月日は、1959年3月1日であります。
なんかね、グランドトラインができているのが当たり前に見えてきましたね。いやいや、本当は珍しいんですよ。
で、グランドトラインが2つできていますね。
スズキ、鈴木って、ややこしいので、ここからは“会社”、“社長”と呼ばせてもらいますけどね。
まず1つは、会社の水星☿、木星♃、海王星♆と社長の金星♀、木星♃とでグランドトライン(黄色のライン)が出来ていますね。情報運、人気運が上がって、高い評価を受けますね。
もう1つグランドトランができていて、太陽☉、火星♂、天王星♅、海王星♆、冥王星♇の5つの星(青色のライン)で形成されていますね。テンション高く、前向きでパワフルになる星並びですね。
でも、一方で、グランドクロス(十字架)もできているのですよね。グランドクロスとは、180度凶角2つが90度凶角に交わる、とても強い凶角であります。まるで十字架にさらされたように身動きができないような八方塞がり感が出てきたりします。
太陽☉、火星♂、木星♃、土星♄、天王星♅、冥王星♇の6つの星でのグランドクロス。これはね、細かくは説明しませんが、相当、激忙のハードワークになっていると思いますよ。ストレスも高そう。身体壊しそう。
他にもTスクエアが複数あってですね。
相性で強いアスペクトができればできるほど、腐れ縁が強くなってきます。強い吉角、強い凶角、どちらでも腐れ縁度が高くなるのですが、凶角の方が“やらされ感”が強くなって、逃れにくくなりますね。
何で彼はそうなっているのか。まぁ、ちょっと想像してみれば分かりますよね。
鈴木敏弘氏は、鈴木家の長男として生まれたからには、社長となる“宿命”があったということでしょうね。その点、鈴木修会長(1930年1月30日生まれ)はスズキを大きくして目立ってはいますが、婿養子として鈴木家に入ってきているためか、2重円のホロスコ―プを見比べてみると、スズキという会社とは息子ほど、アスペクトは強くないです。もちろん、木星(財運、仕事運)絡みの強い吉角アスペクトはありますけどね。もちろんというか、やっぱりというか。
一族の経営で言うと、トヨタ自動車(1937年8月28日設立)と豊田章夫会長(1956年5月3日)の関係を思い浮かべますが、こちらも相性でグランドトラインが2つできていますね。1つは木星絡みです。
現実には比べることではないですが、ホロスコープを見る分には・・・鈴木敏弘社長の方が、豊田章夫会長よりしんどそうですね。
なんか、今日のブログは木星絡みのグランドトラインが普通に出てきていましたが、ほんと、しつこく言うようですが、めったに無いですからね。
場末の安酒場で、会社の悪口をほざいている、あなた!
泣かないで。 あなたの気持ちはよく分かりますよ。
本当は“会社に愛されたい”のでしょ。
え、2重円のホロスコープを作成してみたら・・・出世できないの確定ですって?
あ、そう。
私がテキトーに祈祷しておきましょうか?
あ、そう、要らないですか。