太陽
太陽
冥王星
冥王星
権力、破壊的修正、挫折感

冥王星はもともと“手に負えない強いエネルギー”を意味し、権力者、頂点、徹底的、破壊と再生を表します。太陽と絡めば、大きな力を得ることとなるでしょう。一方で、本意でない生き方をしていると、人生をその人の本質により近い方向へ戻そうとする天の意志が働き、時に危機的な状況を生むこともあります。冥王星は審判の星なので、太陽という自分の環境を強引に、あるべき姿に動かしてしまうのです。冥王星とアスペクトが形成されているようなら、天命を受けている、天に見張られていると考えてよいでしょう。不本意なことをすると、不可抗力な天の力を受けることがあります。

太陽と冥王星がネイタルチャート0度、もしくは吉角を形成していると、頂点に登ろうと意識が高い人となります。また自己中心的なところがあり、野心のために目上の人に近づいていく才能もあります。カリスマ性も備えます。地位の高い人との交流ができやすいため、有力者から援助を受けたり、本領発揮の舞台を与えられやすいようです。目上の人に可愛がられ、自分自身が地位を高めていく可能性があります。意志は強く、学問においても才能があります。

やや自惚れ屋のところもありますが、自分の力量や自負心は十分にあります。性格的には、プライドが高く・・・人に指図されるのを特に嫌う傾向が出てきます。緊急時に強大な底力を発揮します。自分の本当の目的を常に意識していると、大成功できるでしょう。極めて特殊で高度な分野、最先端の分野、権限を伴なう仕事、国家や企業の機密を扱う業務などが向いていると言われます。

物事の核心を見抜きやすく、人生の節目ごとに“自分を作り替える”ような変化を経験しやすいタイプです。内面では強い目的意識や探究心が働き、「なぜそうなるのか」を徹底的に掘り下げたくなります。結果として、集中力・粘り強さ・再起力が育ち、危機対応や立て直し、研究・分析、心理・医療・経営など「深い領域」で力を発揮しやすいでしょう。

特に太陽と冥王星が0度の人は、生まれた時と亡くなる時では、良くも悪くも境遇・生活レベルがかなり変わるようです。存在感が強く、周囲から「迫力がある」「本気度が違う」と見られやすい一方、理想が高くなりすぎると“自分にも他人にも厳しい”“白黒つけたくなる”傾向が出ることがあります。

この星並びの女性は、人の資質の見抜く能力が備わっています。夫となる男性に大きな期待を寄せるタイプです。結婚により、生活レベルや境遇が向上、もしくは一変して高くなることもありそうです。
夫に忠実な妻となりますが、結婚生活に満足がいかないと、仕事や政治活動にエネルギーのはけ口を求めることになるかもしれません。実務関係の仕事では成功するかも。

太陽と冥王星がネイタルチャート凶角ならば、自己顕示欲が強く、自分の能力を過大評価しがちです。身の丈を越えた野望を持ちやすく、権力や地位を求めます。なんでも徹底的な姿勢になりやすいです。執念深い。パワフル。どん底に落ちても這い上がるパワーを備えています。良い形で出ると、カリスマ性を持ちます。復讐する時は、相手を徹底的に打ち砕くことを考えます。学問や技能などの習得に優れ、特殊な資格などが必要な分野では真価を発揮するでしょう。

しかし、社会的には認められにくく、後ろ盾を失うことも度々ありそうです。人生において、強制的(矯正的?)な障害が起こりやすいです。極端な発想法を断念すれば、事故はある程度回避できます。不可抗力の力を受けやすく、人生の道のりを天の力に修正されるので、一時的には失望感、挫折感を味わうかもしれませんが、それは天の導きだと長い目で受け止めるようにしてください。自分の望んでいた方向性が変えられてしまう。天から抗(あらが)うことのできない力を受けやすく、天の修正の力が破壊的なまでに強すぎるのです。後になって振り返ると、それはそれで正解だったと思うことがあるでしょう。そこで自分のすべきことを改めて考えてみてください。挫折することがあっても、這い上がるだけの強靭さ、執念深さがあります。

組織では埋没してしまう可能性がありますが、適職としては、吉角と同じく、最先端の分野、国家や企業の機密を扱う業務などと言われていますが・・・実際はあまりそんな仕事に就いている人はごく僅かですね。
この星並びの女性は、夫に大きな期待を寄せるのですが、あまりにも権力欲が強く、上昇志向も強いため、愛情生活が失われないよう注意が必要です。夫、結婚生活に満足がいかないと、仕事や政治活動に熱心になるかもしれません。
著名人としては、クラウス・ノミがおりますが、ブログで紹介させもらっています。
Klaus Nomi」(太陽と冥王星が凶角の著名人)

未来予測(ダブルチャート:トランジット)

太陽と冥王星がトランジットのダブルチャート0度、もしくは吉角を形成していれば、あなたは心身ともにパワーが湧いてくることを実感することでしょう。権限を握り、行使するのに良い時期です。あなたが主体となった新しい試みには確かな結果が出ます。現状を刷新したり、改革するのにも良い時期です。自分でも意外な力量が発揮されます。また相当な実力者、権威者から援助が期待できるでしょう。特に自分の太陽に、現行の冥王星が吉角に来た時は、目上の人に引き立てられ、出世しやすい時期であります。またミーハーな話ですが、有名人に会えたりする時期でもあります。特に自分の太陽と、現行の冥王星が吉角の場合は、リーダーとなったり、自分の地位が高くなって出世する時期でもあります。しかし、冥王星は審判の星でもあるので、善からぬ行いには天罰を下すので注意。

冥王星には権力という意味もあります。権力者たちにお近づきになりやすい日でもあります。もしくは権力者に認められるとか。会社の給湯室で、社長に「よく頑張っているね」って、声を掛けられたりして。自分の力は惜しまず、大いに尽力していきましょう。
人間にはやらなければならないことがありますが、この星並びの時は、それが大きく出やすい。職場での仕事、実家の親戚付き合い、家事育児などと、仕事からプライベートまで幅広い分野で、やらなければならないことがあります。やる気もしないし、大変だろうけど、逃げ出さずに、きちんと務めていく。そうすることで信用を得ることができますし、地位の高い人たちから認められやすい。踏ん張り時でもあります。

太陽と冥王星がトランジットのダブルチャート凶角180度であれば、野望や権力欲が高まり、自分の力を過信して失敗を招きやすい時です。ショックな出来事が起こりやすい時期です。地位や職権の不正行為、行き過ぎた行為は戒めましょう。冥王星は審判の星でもあるので、テストしているとも考えて下さい。
野望や権力欲、自己顕示欲が膨張する一方、それがかなわず挫折感も味わいやすい時期となります。冥王星はコントロールできない手に負えないエネルギーを意味し、それに正面からぶつかっていくイメージとなります。大きな挑戦もしたくなるが、しょせんは乗り越えられるものではなかった、と思い知らされる。人間、どうにもならないことはあります。学校で一番人気のイケメン男子に告白して、爆死するようなもの。

ただし、生まれた時の太陽(内側)とその位置から時計回りに90度凶角の位置に来た時の冥王星(外側)の運気は、良い意味となります。パワーと集中の時です。職場でビッグプロジェクトを任されるかもしれません。あなたの能力はかなり高いレベルに達しています。偉大な成果を残すことができるでしょう。権限も公共的支持も得られるでしょう。

また、生まれた時の太陽(内側)とその位置から逆時計回りに90度凶角の位置に来た時の冥王星(外側)の運気は特別なものとなります。今まで築いてきたものが破壊される可能性があります。地盤の喪失、家庭の崩壊かもしれません。この時期は保身を大切にして、身を守るよう注意を払うことです。しかし、復興、再生に力を尽くす時期であり、強い意志も湧いてくる時でもあるのです。

相性鑑定(ダブルチャート:シナストリー)

太陽と冥王星のシナストリー相性鑑定0度、もしくは吉角ならば、「出会った瞬間から惹きつけられる」「関係が人生の転機になりやすい」相手となります。「言葉にしにくいけど強く惹かれる」「相手のことをもっと知りたくなる」といった“磁力”が働くようです。冥王星は怖い星というより「本気の力」。太陽×冥王星の0度・吉角は、互いを深く理解し合えたとき、人生の底力になる相性です。

0度では、冥王星を持っている側の人の方が地位が高いことでしょう。太陽側の人から見て、地位や権力を与えくれる相手になっているかもしれません。太陽側の人は、冥王星側の人にカリスマ性を感じていることもあるでしょう。
お互いに相手の一言が刺さって自分の本音が炙り出されるような関係になりがちです。冥王星側が主導権を握りやすい、太陽側が相手の影響を強く受けやすくなります。良く出ると「太陽側が自分らしさを磨かれる」「冥王星側は太陽に照らされて本気になれる」。一方で、行き過ぎると“試す・探る・嫉妬・束縛”に傾く可能性があるので、「支配する/される」関係にしないようにする意識が大切です。

吉角では、「一緒にいると腹が決まる」「本気の成長が起きる」相性になりやすいです。強い絆や相互の力を与え合い、困難に向き合う場面でも“芯が通る”関係になりやすいです。相手の奥行きを認めつつ、現実的に協力しやすいでしょう。


太陽と冥王星のシナストリー相性鑑定凶角の場合、強烈に惹かれるのに、関係が“パワーバランス”になりやすいようです。出会いの段階から相手が妙に気になり、放っておけない感じが出やすい一方、近づくほどに嫉妬・独占欲・疑いが刺激されやすいです。些細な出来事が「支配/抵抗」の形に発展しやすいのです。連絡が少し遅れただけで不安が増幅し「誰といたの?」「本当に好き?」と詰めたくなる、または詰められた側が「監視されている」と反発して火がつく…という流れです。強烈な引力と同時に不信感や疑心暗鬼が生まれやすいです。

平たく言えば、プレッシャー、重圧を感じる相手となるでしょう。冥王星のある方が、太陽のある側に圧を掛けている可能性が高いです。生活環境を一変させるような影響を与えるかもしれません。力が強すぎるのです。惹かれ合いながらも、片方が主導権を握ろうとしたり、相手の反応で自尊心が揺さぶられたりして、関係が白黒になりがちです。90度ならば、それほど気にする必要はありませんが、180度ならば、力が強いので、影響力が大きいかも。

冥王星は、破壊という意味があり、それほどに大きな変化をもたらすという意味です。変化があった時点では、力が大きいのでショックがあることでしょう。ですが、後で振り返ると、それはそれで良かったと思えるものかもしれません。また冥王星は“本音と再生”の星なので、正直さと信頼を積み上げられたとき、この凶角は「壊し合う」ではなく「強く変われる」絆に変わっていきます。