どうにも手に負えないですわね、こういう不倫は…

以前に子供との関係を鑑定したことがあるAさん。

大阪在住の30代後半のパートをしている主婦であります。

まぁ、その時は、思春期の娘さんの運気や相性を鑑定したのですが・・・リピートでの今回の鑑定は何やら、まったくの別件で相性を診て欲しいという。

で、事前に相手の生年月日をメールで教えてもらい、さらりと相性を診て・・・鑑定の前に、“これって、もしかして、不倫ですか？”と尋ねると、

「もしかして・・・のお話は、方向性としては正解だと思います。」

という言葉が返ってきた。

ホロスコープを重ねて見る相性鑑定ではね、今、どこまで進行しているかまでは分からないのですよ。

２人の相性って、そういうことでしょ。あくまで相性なので。まだ出会ったばかりなのか、もう付き合って３，４年経っているのか。ずっぽりと抜け出せなくなっているのか。不倫に陥りそうな相性でも、入口の段階では、まだ“不倫”とは言えないですからね。

で、Ａさんは、このまま踏み込んでも良いのか、このまま留まるべきかのか悩んでいるという。

相手の男性は、関西地域の市役所に勤める公務員さんだそうです。40代。バツ１。中学生の息子さんと暮らしているという。２人の出会いは、フリーマーケットなんだそうで。まだコロナ禍の前の話ですよ。Ａさんが手作りのアクセサリーを販売していて、そのフリマの会場の手伝いをしていたのがＢさん。土日の２日間に開催されたのですが、客入りが少なく、時間を持て余しているうち、おしゃべりが弾んでしまい、意気投合して仲良くなって、こっそり会うようになっていったという。コロナ中はなかなか会えない中でも、チャットのやりとりや電話をしているうちに、禁断の愛がはぐくまれていったそうで。

で、Bさんは、Aさんに娘さんや夫がいることを知っていながら、グイグイとやってきたそうなのですよ。

なぜ、不倫と分かったか。それはですね・・・

まずは、この男性Bさんの今の星並びを見て解説しましょう。

【ここでホロスコープ初心者の方のためにアスペクト（角度）のことを簡単に伝えると、星同士の角度が０、60、120度の時は“吉角”と言って、良い働きをする角度。90、180度、つまり直角か、真裏に星が来ると、“凶角”と言って、強く出過ぎて、害になりやすい影響を与えやすい角度。詳しくは私のサイトを見てね。】

（Bさんに関しては、生まれた時間が分かりませんので、月を消しております。）

内側が男性Bさんであります。堅実さを表す土星♄が太陽☉とは60度吉角、これは結構、真面目な人ですね。水星☿も加わっていて、集中力がありそう。アスペクトを見れば、いろいろ性格が分かりますが・・・

注目すべきは、まずはBさんを表す内側の円だけを見て欲しいのですが、彼の金星♀と土星♄が凶角90度を形成しています。私はこのアスペクトを“快楽ざる星”と呼んでいて、自分の好きな事には歯止めが効かず、没入してしまう性格を表しています。

彼の金星♀と海王星♆が0度で重なっています。金星♀は美、海王星は感性を意味していますので、この２つが重なると、“おしゃれ”“色気”といったものになります。この“おしゃれ”“色気”の“快楽ざる星”なので、まぁ、実は趣味とか、夜遊びの誘惑に弱いという面があります。また、不倫しやすい星並びでもあります。

普段は真面目なんですけどね、まぁ、遊びの誘惑に弱いということですよ。

で、外側の円と合わせてみた時に、現行の海王星♆が、その誘惑に弱い90度と合わせると、Tスクエアという強い凶角を形成する場所に来ているのです。

金星♀×土星♄×海王星♆×海王星♆となって、Bさんの“おしゃれ”“色気”の“快楽ざる星”を増強させてしまっているわけですよ。平たく言えば、“ラブスキャンダルが起こりやすい星並び”なのであります。もしBさんが女性でしたら、ストーカーや痴漢に遭いやすい時期となります。このラブスキャンダルが起こりやすい星並びは、あと４年は続くでしょう。

しかも、外側の円は今年の10月30日にしてありますが、この時点では現行の金星♀もやってきています。もうこうなると、金星♀×金星♀×土星♄×海王星♆×海王星♆と５つの星で、“おしゃれ”“色気”の“快楽ざる星” “ラブスキャンダルが起こりやすい星並び”のTスクエアができてしまうのですよね。

このブログのアップされるここ数日間は、ものすごく好きな事に暴走しやすくなっています。

大丈夫かしら。

で、次に、Aさんと男性Bさんの相性を診ていきますと、

今度は、内側を依頼者のAさん、外側を男性Bさんにして２重円のホロスコープを作っていきます。

Aさんの月☽、海王星♆と男性Bさんの金星♀、土星♄、海王星♆の５つの星で、また“おしゃれ”“色気”の“快楽ざる星” “ラブスキャンダルが起こりやすい星並び”のTスクエアができてしまっているのですよね。月☽は心を表しますが、まぁ、メンタル的に増強していると考えてください。この星が相性でできると、お互い注意し合わないので、肩の力が抜けて、楽な相手になります。心地良いですね。でもそれは、同時に油断しやすい、心に隙ができやすい、誘惑に弱い、だらしなくなる相手でもあります。

つまりね、男性Ｂさんから見れば、不倫しやすい時期に、不倫しやすい相手と出会ってしまっているという訳なのですよ。

だから、私は、これは“不倫ではないかな”と予想したのですよね。

で、同じ２重円ですが、よくよく見ると、もう一つかなり強いＴスクエアができています。

Ａさんの太陽☉、水星☿、火星♂とＢさんの太陽☉、水星☿、火星♂、天王星♅と７つの星でＴスクエアができています。水星☿と火星♂の凶角を、私は“口ケンカ星”と呼んでいます。この７つの星は、“口ケンカ星”のＴスクエアということになりますね。

本当は口ケンカをしやすい相性なのですよ。

ただ、距離がまだ開いている間は、口ケンカをならず、テンポの良い会話ができる相手となります。

実際、Ａさんによれば、おしゃべりが弾むのだそうです。電話で３時間くらい話すこともあるという。

まぁ、問題はですね、２人合わせて、強い凶角のＴスクエアに12個もの星を使っているということですね。２重円ですから、２人合わせて、星は全部で20個です。ということは、星全体の半分以上はＴスクエアというわけです。これはかなりのレアケースですね。

凶角、ハードアスペクトというと・・・害があって、嫌いになる関係という風に勘違いされている方も、西洋占星術を勉強し始めた人には多くいるかもしれません。そうではなく、実際は、凶角、ハードアスペクトの関係は、“刺激的”な相手なのです。恋愛以外で例えて言うなら、“好敵手”“ライバル”ですかね。

相性において、強い吉角、強い凶角ができると、“腐れ縁”になります。

恋愛において、強い凶角の腐れ縁は、“刺激的”“ドラマチック”なのです。ハラハラドキドキするような、でも、決して結ばれるとは限らないような・・・これまた例えるなら、“愛の不時着”“冬のソナタ”のような韓流ドラマ、もっと年配の人に例えるなら、昭和の“赤いシリーズ”といったところでしょうか。

強い凶角による“腐れ縁”の方が、引き付け力が強いというか、がっちり感が強いというか、危なかっしいけど燃えるというか・・・互いに、強く気になる存在になってしまうのですよ。

Aさんによれば、目がハートになるような恋愛ではないけれど、逆らうことができず、互いに引き込まれていくような感じなのだそうです。この２人の相性のホロスコープを見ていると・・・他にもAさんの金星♀と男性Bさんの木星♃の“愛情星”の吉角60度はあるけれど、圧倒的に凶角の強さと数が勝っていますわね。

言葉のニュアンスは多少ズレているかもしれませんが、“刺激的”なのですよ。

実は、Ａさん、最近の健康診断でがんが見つかって、今度、精密検査をするんですって。

星を見ていても、確かに、この後、Ａさん、あんまり運気が良くて、出費も多そうな星並びもあって、なんか入院しそうな気配があるし。

Ｂさんにもそのことは話してあって・・・

なんて“刺激的”な展開なのでしょうね。萌えて、燃える展開ですわね。

当然、夫との相性も見たけど・・・ゆるい相性でね、そりゃ、Ｂさんに惹きつけられてしまうわな。

で、鑑定しているうちに、他にも相性を診てもらいたいという人が出てきて・・・

以前にも、不倫したことがあって、“この人と結婚をしておけばよかった”という人だそうで。

また相性を診ますが、

内側がＡさん。外側がその男性Ｃさんとなります。

注目すべきアスペクトは、Ａさんの金星♀と男性Cさんの太陽☉、木星♃で、強い吉角のグランドトラインが出来ています。グランドトラインは、3つの120度吉角が組み合わさったもので、正三角形になります。金星♀と木星♃の吉角アスペクトは“愛情星”と言われ、家族っぽい親しみが出てきます。

もう一つ。Ａさんの太陽☉、火星♂と、男性Ｃさんの金星♀の3つの星が120度吉角を形成しています。金星♀と火星♂のアスペクトを、私は“エロ星”と呼んでしますが、恋愛のスイッチが入りやすい星並びであります。

愛情星とエロ星がそれぞれ3つずつの星で吉角を作っていれば、そりゃ、いいですよ。

ラブラブですよ。

Cさんは、Ａさんの1つ年上で・・・星を見れば、分かるけど、結構、オタクなんですよね。

音楽系のオタクだそうで、パソコンで作曲なんかもしていたという。ライブで知り合って、部屋でワインを飲んだり、一緒にイタリヤ料理や中華料理、手作りパンを作って楽しんだという。

Cさんは独身で・・・本気で結婚を考えていたみたいだけど、傷つける形で分かれたんだってさ。

そこが吉角、ソフトアスペクトというのですかね。良識的で暴走しないというか。

恋愛といっても、いろいろな形があるわけですよ。

思い出して見れば分かるけど、感触が違うでしょ。

まぁ、誰もが、人生で“一番結婚したかった人”と結婚しているわけではないですからね。

NHKの朝ドラのようにはいかないのですよ。

話は戻って、Ａさんの鑑定依頼は、Bさんとの関係を“このまま踏み込んでも良いのか、このまま留まるべきかのか悩んでいる”ということでしたけど、そもそもね、こちらには旦那と小学生の娘さんがいて、不倫の関係で、しかもがんまで見つかって・・・いくら浮世離れした占い師でも“踏み込んでいいわよ”なんて背中を押す人っていないでしょ。

ただね、２人の相性の星を見てると、諦め半分に“こりゃ、言っても聞かないかな”って感じなわけですよ。

パチンコ依存症の人に、パチンコを止めなさい、と言うようなものかな。

だから、昔の恋と比べてもらってですね、一度クールダウンしてもらいたかったというか。

ということで、一旦、鑑定は終わったのですが、後日、Aさんは男性Bさんと話し合うことになって・・・

Bさんから“関係を進めるのは、冷静になりたい”と言われたという。

Bさんはバツ１なんだけど、その離婚の理由は、奥さんの“不倫”だったんですって。Bさんは、仕事から早く帰っても家事を丸投げするようなところがあって、不仲になっていったそうだけど・・・最終的には奥さんが職場の上司と浮気して、仲良くなって、奥さんの方から離婚を切り出してきたそうで。

だから、中学生の息子は、父親のBさんの味方をしてくれているのだけど・・・ここで、自分が不倫をして、Aさんの家庭を壊したら、息子に顔を合わせられなくなるし、息子は誰も信じられなくなるのではないかと・・・。

今は、Bさん、息子のために、仕事もしながら、洗濯も、掃除も、子供の弁当作りもしていてね。

やっぱりね、男性Bさんは真面目なのよ。そこが救いだったかな。

でも、その一方で、

合計12個の星で、Tスクエアができるとね、こんな感じなのですかね。

“腐れ縁”ができると、良いことないと分かっていても、 なかなか止められないわけでね。

星は何を企んでいるのか・・・実は特に深い意味も無くて、人間が勝手にもがいているだけなんだろうなぁ。

---------------------------------------------------------------------------------

時々、鑑定する時に「私の話はブログには書かないでください」と言われることがありますが、ご安心下さいませ、私がブログに鑑定事例を載せる場合は、必ずモデルになった方から了解を得ております。

ブログにアップする前に、本人に原稿をメールで送ってチェック・修正してもらい、その送り返してもらった原稿を一語一句変えることなくアップしております。