国の経済、運気を読む

西洋占星術で国の経済や運気の上り下がりが読めるのか。

だってね、2500年以上の歴史がある西洋占星術ですよ。古代ローマ時代から考えて、国の形というか、制定みたいものがいろんなスタイルがあるわけですよ。何をもって、国とするか・・・ちょっとそんなもん、本当に読めるの?みたいな。
で、現在の日本の運気を読む場合には、戦後の日本国憲法の公布された 1946年11月3日 を日本の設立日とするという説があってね。文化の日の基になった日ですけど、これもまた不思議な感じなんですよ。なんで? みたいな。じゃ、試してみようかな。
実際にダブルチャートで、今の時期の 2018年3月1日 を作ってみると。日本  20180301
内側の円が日本の設立日(1946・11・3)ですね。ここでは内側だけ注目してもらって、そこから性質を診てみると・・・
太陽☉と木星♃が重なっていて、大らかで商売上手。
土星♄と冥王星♇が重なっていて、ハードワーカー。
でも、その太陽☉と木星♃、土星♄と冥王星♇が凶角90度で、お金に関しては、どんぶり勘定で、大判振る舞いをしがちかね。
水星☿、金星♀、火星♂が重なっているから、文化レベルは高そうだね。
まぁ、なんとなく性質は当たっているかな。

でも、まだ疑い深い私は、これで日本の経済や運気が占えるとは信じない。
こういう時は、過去の事例を当てはめて確認してみるということですね。

これが日本の運気を占うチャートならば、東日本大震災は悪く出ているはずである。で、日本人なら、忘れもしない日付 2011年3月11日を外側の円に入れてダブルチャートを作成してみる。

日本  20110311
時期の運気は、内側の円と外側の円でできるアスペクト(角度)で読んでいく。簡単に言えば、60、120、0度は吉角。90、180度は凶角。吉角ができれば、良いし、凶角ができれば、良くないと。

で、この時は、日本の海王星♆に対して、外の木星♃、冥王星♇、土星♄でTスクエアができていたのですね。Tスクエアというのは、180度と90度のダブル凶角でできた複合アスペクトであります。木星♃が財運を意味するのでね、これは大きな損失がでやすい訳ですよ。

木星♃と土星♄の凶角を私は“お金貯まらない星”と呼んでいて、人間の場合でも出費が出やすい時期であります。木星♃と冥王星♇の凶角を私は“大判振る舞い星”と呼んでいて、無駄にお金や労力を使いがちになりやすい時期であります。
ほかにも、日本の水星☿、金星♀、火星♂に対して、外の海王星が90度凶角を形成している。海王星はメンタルに来るからね。4つの星って・・・星の数が多いね。

このブログを今回初めて入ってきた人は、この程度の説明をいきなりされても ちんぷんかんぷん になるでしょうから、興味を持った人は、
https://tsubobo.com/Aspect.html
を参照して下さいね。

でもさ、占い師って、偶然でありながら、都合のいい、説明しやすい事例を出して、“ほら、当たってるでしょ。私を信じなさい”とか、“誰もが震撼する驚愕の的中率!!!!”なんて言ったりするけど、1つぐらいじゃね、私は信じられない。

では、やたらと最近、バブル期を思い起こしたり、再来を期待したりする声が高まっているけど、日本のバブル期ってどうだったのよ。

日本  19861201ということで、外側に 1986年12月1日を入れて、チャートを作ってみる。

日本の景気拡大期は1986年12月から始まっているから、この日付にしてみたの。バブル景気って、プラザ合意というアメリカの都合で日本の円高がスタートしたことがきっかけなんだけどね。

見ると分かるのだけれど、日本の太陽☉、木星♃に、外の冥王星♇が重なっているのよね。
冥王星♇は1周240年以上のゆっくりとした星でね。前後数年間は重なっていた訳ですよ。
木星♃と冥王星♇の吉角を“ミリオネア星”というのだけれど、とっても財運はいいんですよ。
しかも、0度吉角。これ、2つの星のアスペクトでは最も強い吉角ですよ。さらに太陽☉がその力を増幅させている。
この時期に関しては、ちょうど外の木星♃も120度吉角にあると。これはリッチな星回りだわな。
でも、この外の冥王星♇の位置は、日本の土星♄、冥王星♇とは90度凶角の位置だから、金満だったけど、日本人は忙しかったんだろうね。私は土星♄、冥王星♇の凶角を“へろへろ星”って呼んでいるのよね。
冥王星♇は上にも書いたけど、1周240年以上だからね、この星並びの再来は・・・ずいぶん先だわね。まぁ、他にも財運のいい星並びはあるけど。

で、次に考えるのは、じゃ、バブル崩壊はどうだったの?

日本 19910301バブル景気の拡大は、1991年2月まで続いたので、1991年3月1月の星並びを外側に入れてみた。
日本の太陽☉、木星♃、土星♄、冥王星♇と外側の土星♄、木星♃がTスクエアを作っているのね。
木星♃(財運)と土星♄(堅実)の凶角は、上にも書いたけど、“お金貯まらない星”。凶角は、タロットカードの逆位置のように、逆の意味になるものもあって、土星♄の場合は、“堅実でなくなる”ということになる。時期の占いで、木星♃、土星♄の凶角位置ができると、出費が多くなる。この頃は、日本国内でいろんな損失があったんだろうね。

ダブルチャートに慣れてきて、星の動きが予測できるようになると、その後の日本の経済が読める。
日本  19980301
1998年3月1日を外側に入れてホロスコープを作ってみた。
特に何があった訳ではない。ホロスコープ上で言えば、日本の太陽☉、木星♃、土星♄、冥王星♇のTスクエア位置に天王星がやってきていて、その後、海王星♆がバトンタッチするように続いてやってくる。
天王星♅は1周84年。海王星♆は1周160年以上の星である。天王星♅で影響は2、3年。海王星♆で6年ほどである。合わせて影響は、8、9年といったところかな。
こうして見ると、1997年ごろから、2005年くらいまでは日本の経済はイマイチだったんだろうね。
バブル崩壊から合わせて、これがいわゆる日本の“失われた10年”とか、“失われた20年”とも言われるものになるのかな。

で、いつ、ぱっと回復したかというと、星並び的には、こんなんじゃないかな。日本  20130801
2013年8月1日の星並びを外側に入れてみると、

日本の太陽☉、木星♃と、外側の海王星♆、木星♃、土星♄で、グランドトライン(正三角形)を形成している。グランドトラインというのは、120度吉角が3つで形成される強い吉角だ。
で、財運の木星♃が2つも入って、外側はゆっくりした星でできている。これは景気良くなるわな。
思い起こせば、2012年の終わりに第2次安倍政権ができて、2013年の株価はずいぶん上がったんだよね。
このくらいの星並びができないと・・・景気って、“気”の問題からね。バブル景気を味わった人たちには、それまでのじわじわした景気では、“回復”という感じにならなかったんじゃないかな。このくらいのインパクトがあって、はじめて“失われた20年”から脱却した気分になれたんだろうね。

ただね、気になるのは、この時、同時に日本の海王星♆、外側の木星♃、天王星♅、冥王星♇で、グランドクロス(十字架)ができている。180度凶角が、90度凶角で交わるという凶角の詰め合わせだ。天王星♅は“変化”、冥王星♇は破壊と再生を意味する。この2つのアスペクトを変革の星並びというのだけれど、経済の形がぐっと変革されたかもしれない。

吉角と凶角が同時に出来る場合、吉角の作用が最初に表に出てきて、後で振り返ってみると、伏線のように凶角の作用が出ていたことに気付いたりする。その時は埋もれていたりするのよ。
まだ私にはよく分かっていないけど、日本経済を浮かれさせたけど、悪い面も残しているかもね。

でもさ、ここまで過去のホロスコープチャートをいっぱい並べられてもね、都合のいいデータを並べて・・・悪徳金融商品とかって、こんな感じでだまされるんじゃないのって、思っちゃう。
まぁ、遊びだと割り切ってしまいましょう。所詮は“占い”ですから。

ついでにね、当たっているなら、アメリカの場合はどうよ、ってなる。
この方法が当たっているなら、アメリカ同時多発テロの911は出ているでしょう。

ということで、内側にアメリカの建国の1776年7月4日、外側に2001年9月11日を入れてダブルチャートを作成してみましょう。アメリカ  20010911
内側がアメリカの性質を表すことになるのだけれど、結構、星が偏っているね。金星♀と木星♃が重なっている。“人気星”だね。火星と海王星が凶角90度の軽い“イライラ星”だね。
2001年9月11日の運気を診ると、
アメリカの火星♂、天王星♅が、外側の土星♄、冥王星♇と180度凶角一直線上に並んでいる。
火星♂と冥王星♇は、暴力を意味し、天王星♅と冥王星♇は、不可抗力の変化を意味する。そこにこの年は、土星♄が重なってきた訳ですね。

なるほど、星にも出ているような気がする。

あ、そうだ、だとしたら、リーマンショックはどうなんだろう? と思ったりする。
で、2008年9月15日でダブルチャートを作ってみる。アメリカ  リーマンショック 20080915

アメリカの太陽☉、土星♄と外の木星♃でTスクエア。“お金貯まらない星”の出費の出るTスクエアですね。あと、アメリカの火星♂、海王星♆と外の天王星♅でTスクエアだね。ダブルでTスクエアだもんね。ちょうどTスクエアができるポイント2つにゆっくりな星が来てしまっている。
今回話に出しているのが、歴史的な経済話の、期間が長いものばかりなので、足の速い(外の)水星☿、金星♀、火星♂は出していないのだけれど、この日に限っては、外の水星☿、金星♀、火星♂もTスクエア上にあるね。アメリカ  ブラックマンデー 19871019

では、株価が暴落した例ならば、1987年のブラックマンデーはどうだったんだろう。
これはまた180度凶角が多いね。
アメリカの木星♃と外の海王星♆が180度凶角。木星♃と海王星♆の凶角を私は“どん底星”と呼んでいる。
アメリカの火星♂と外の土星♄が180度凶角。火星♂と土星♄の凶角を私は“我慢星”と呼んでいる。
アメリカの土星♄と外の木星♃が180度凶角。木星♃と土星♄の凶角は、“お金貯まらない星”。
Tスクエアはないけど、しんどい180度凶角がオンパレードしているね。

となると、さらに過去へさかのぼり、世界大恐慌のきっかけとなった1929年10月24日のニューヨーク市場の大暴落はどうだったんだろう。
アメリカ  恐慌 19291024
こっちはTスクエアですね。
アメリカの火星♂、海王星♆と外の木星♃、土星♄がTスクエアという強い凶角を形成している。
海王星♆と土星♄の凶角を私は“いじめられ星”と呼んでいる。プレッシャー、重圧、苦痛を受けやすい時ですね。
つまり、“我慢星”“お金貯まらない星”“いじめられ星”でTスクエアができているということで、これはしんどいですわね。

過去を見てきた訳ですが、こうなると未来のことが知りたくなってくる。
日本、この先で経済を落ち込みそうな時っていつだろうね、ってね。

で、星の動きを推測してみると、だいたいこの辺りかな。
2021年ごろ。
で、適当に2021年3月1日を入れてダブルチャート作ってみた。内側は日本です。

日本  20210301
この3月の段階で、日本の太陽☉、木星♃、土星♄、冥王星♇と外の天王星♅、土星♄でグランドクロス(十字架)を形成していますね。木星♃と2つの土星♄のTスクエアも含まれているグランドクロスと。
1、2月では、これに外の木星♃も入っているいった感じでしょうか。外の天王星
♅の位置を考えれば、1つのTスクエアはもう少し早くから影響は出てきているかも。
ここで、景気は悪くなるのかなぁ。オリンピック過ぎということね。
でも、オリンピック過ぎたら、土木建築業を中心に仕事が激減して、経済が落ち込むだろうなんてことは、よく言われているから、これも当たるのかな。逆に言えば、“星占いしなくても、分かっているよ”って言われそうな気がするけど・・・。
景気は良くなったり、悪くなったりを繰り返すからね。

なんだか、ここまでチャートを揃えられると、それらしく聞こえるけどね。どうでしょうね。
そもそも日本の設立日を 1946年11月3日 にするという根拠も曖昧だしね。

まぁ、遊び半分で、“おお、すげーっ、本当に星に出てる”っていう程度で見て下さい。
信じるか、信じないかはあなた次第。

いろんな国や会社で試して、遊んでみて下さいな。