冥王星は一周するのに、247年かかります。ですから、現行の冥王星が生まれた時の冥王星の凶角180度に来るのは、およそ124歳。ですから、ダブルチャートで、冥王星同士のアスペクトが形成されるのは、60度、90度、120度までではないでしょうか。1周247年かかり、そのまま計算していくと、60度は40歳ごろ、90度は60歳ごろ、120度は80歳ごろとなります。しかし、実際には40歳を過ぎたあたりで、生まれた時の冥王星の位置と、現行の冥王星の位置関係が90度になるのを経験するでしょう。というのも、冥王星も、海王星と同じく逆行をよくするのです。
冥王星は人生上で大きな節目を与えます。吉角60度は24歳ごろで、大学卒ならば、社会人として第一歩を踏み出す時期に当たります。希望に満ち溢れた時期です。天の恩恵も受けます。凶角90度は40歳ごろですが、この時期のすぐ後には、生まれた時の天王星と現行の天王星の凶角180度位置、生まれた時の海王星と現行の海王星の凶角90度位置を迎えます。つまり40歳~43歳ごろという、ちょうど“中年期”は、大きな星が痛みを与えながら、人生の階段を登らせるのです。社会人として、責任が増し、後退が許されない年齢となります。また老眼など、肉体的にも衰えを自覚する時期となります。
星占いの鑑定では、この冥王星×冥王星のアスペクトを特にどんな効力があるかという目で見ることは稀でしょう。