月
土星
土星

土星は責任感など人を重々しくする星です。これが内面に影響を与えるのですから・・・真面目さん。責任感が強いためか、いつも小さなことを気にしたり、臆病になりやすいところがあります。微妙なニュアンスを理解する能力に欠けるが、現実的、着実、慎重さがメリットとなります。若い頃は、憂うつな性格のイメージを周囲に与えるかもしれません。このアスペクトを持つと、他のアスペクトの効果も弱くなります。特に明るいイメージを与えるようなものはその印象が弱くなります。太陽と月は大きな星ですから、それらに土星がかかると、全体に慎重さ、ブレーキが効いてしまうのです。

月と土星がネイタルチャート0度、もしくは吉角を形成している場合、心(月)が真面目、堅実(土星)というイメージで、感情を抑制する傾向があり、落ち着いた性格となるでしょう。行き過ぎれば、心が狭く、冷淡で陰気な印象を周囲に与えるかもしれません。心が真面目という意味ですから、真面目で責任感が強く、自分の義務や職分をわきまえ、用心深く堅実な姿勢を取りますが、度が過ぎると、人生上の楽しみを失ってしまうでしょう。職場ではある程度、実権を持たされた方が実力を発揮します。実務的な能力に恵まれ、秘書的な仕事や労力のかかる作業を着実にこなせます。人付き合いは丁寧な方ですが、自分に厳しく他人に同情を求めない、ボス的気分で人と接するため、真の意味での友情は得にくいでしょう。

この星回りの女性は、結婚すると、妻としての役割と義務を尽くし、夫に従順な控えめな妻となるでしょう。しかし、ロマンティックな感情に欠けて、潤いに乏しい家庭生活を送ることになるでしょう。離婚という考えは認めず、最後まで夫と苦労を共にすることでしょう。
この星回りの男性は、家庭を守るタイプの人を妻に求めるようです。この星回りの男性は真面目過ぎるところがあるので、結婚に対して後ずさりするか、義務観念を持つことでしょう。妻となる人は、少々堅苦しいのが欠点ですが、辛抱強く真面目な人でしょう。甘いムードには欠けますが、堅実であれば、晩年まで穏やかな家庭生活が送れることでしょう。

月と土星がネイタルチャート凶角ならば、粘り強く最後まで責任を果たす性格ですが、劣等感・否定的な考えを持ちやすく、生き生きとした感情に欠けてしまいます。真面目が強過ぎて、窮屈なほどのクソ真面目になってしまうのです。取り越し苦労や自信欠如のため、行動にブレーキをかけがちです。個人の感情や主張に対し冷淡なため、人に慕われません。悪友が困難の原因を作りやすく、他人の干渉に悩みます。体面を気にするため、商人にも向かないでしょう。臆病さを、良い意味で注意深さに変える努力が必要です。

この星回りを持つ人は、育った家庭において、母親が厳しいと西洋占星術では言われます。もしくは母親に悩まされてきたかとか。でも、実際の鑑定では、この説は50%ぐらいしか当たり感がないですね。
この星回りの女性が結婚すると、妻の役目を女性の義務と考え、控えめな妻となります。しかし、結婚生活には苦労がつきまといやすく、家庭に束縛されがちになることでしょう。しかし、初めから平凡な主婦になることを望まず、仕事をもって社会に出る場合には、活躍が期待できます。責任感の強い女性ですからね。

この星回りの男性は、結婚に対して気おくれを感じるか、義務観念に付きまとわれます。妻となる女性は気難しい人と言われます。妻の方が年上だったり、干渉の多い女性と結ばれることも多いようです。結婚生活も晩年になれば、解放感を味わえるでしょう。

未来予測(ダブルチャート:トランジット)

月と土星がトランジットのダブルチャート0度、もしくは吉角ならば、天があなたに責任を与えるかのように、心理的にプレッシャーを受けやすい時です。すべてに受動的で、周囲の状況に押し流され、結果として望まないことをしがちな状態にあるでしょう。また大きな責任・役割を与えられるためか、能力とのギャップができ、周囲から間違った評価を受けやすいでしょう。

堅実、慎重、真面目な土星が心の月にかかるのだから、何事にもブレーキを掛けていきます。石橋を叩いても渡らないような慎重さが出てくることでしょう。用心深く、保守的に。ただこれは良い意味です。心を閉ざすような感じにも見えますが、今はゆっくりと物事を思考するにもいい日。いつも時間に追われているような人は、瞑想する気分で腰を落ち着け、呼吸を整えてみる。無駄な動きが多かったことに気付かされるかも。この日は、動かざること山の如しなのです。

心の動きがスローな感じ。変化をあまり求めなくなります。いわゆる硬い人間になってしまう。飾りっ気やおしゃれな感じは無くなるが、一方で実用性、信用を大切にするようになります。例えて言うなら、無遅刻無欠勤の用務員のおばさんといったところでしょうか。この星並びの時は、仕事や社会のために役立とうという気持ちが強くなってきます。普段は遊ぶことばかり考えている人も、この日くらい真面目に務めるでしょう。

月と土星がトランジットのダブルチャート凶角ならば、精神的・肉体的に後退する時期です。気分(月)が土星の“現実・責任・制限”に当たって、心が重くなりやすい期間です。孤独感、気持ちのブレーキ、やることに追われる感覚、報われにくさ。気持ちが塞がりやすいです。仕事や家庭の用事に引っ張られて「自分の感情が置き去り」になっているかも。ひとりで抱える感じの閉塞感ですね。

また、痛みを感じるほどの重圧、責任を受けるかもしれません。真面目になり過ぎます。クソ真面目になって、難しく考え過ぎているかも。取り越し苦労や自信を失いがちな時期。残業が増えたり、試験を受けたりとプレッシャーの掛かってる状態かもしれませんが、現実以上にメンタル面で重圧を膨らまして、窮屈になっていたりします。

この時期のプレッシャーを受けるような困難は、あなた自身を破壊するものでなく、むしろ将来に役立つ力となるものです。たとえ、人との絆や地位・名誉を失っても、より価値ある財宝を手にするための教訓となるはずです。無理を減らす設計をすることで、土星が“あなたを強くする骨組み”になります。予定を詰め過ぎず、周囲の人には、「助けて」「今日は静かにしたい」を短く言うようにしましょう。

ただし、生まれた時の土星×現行の月の場合は、月の移動は1日13度と速いですから、1日くらいで終わります。それほど気にすることはないでしょう。波が過ぎると驚くほど戻ります。

相性鑑定(ダブルチャート:シナストリー)

月と土星のシナストリー相性鑑定0度、もしくは吉角ならば、安心(月)に、現実の骨組み(土星)が入って長く続きやすい関係となります。月側の人が、土星側の人に調子に乗らないようブレーキをかけられる、抑制される、注意されることとなります。
真面目で、保守的、堅実、地道な二人となるでしょう。月側の人からは、土星側の人が先生、学級委員のように見えているかも。吉角の場合は、あくまで“良い意味”であります。お互いの安全欲求を刺激し、基本的な安心感や“頼れる感じ”が出る一方で、感情が詰まりやすい瞬間もあるかもしれません。
恋愛の場合、ふわっとした恋というより、「この人なら任せられる」「一緒に生活を作れる」という信頼感が育ちやすいです。

0度では、結びつきが強く、関係に“責任感”が入りやすいです。土星側は約束やルール、将来設計を大事にし、月側はそれで落ち着けます。ただ、土星側が無意識に「こうした方がいいよ」と指導っぽくなったり、月側が「評価されてる感じがする」「甘えにくい」と感じたりもしやすいです。例えば、月側が落ち込んだ日に、土星側が心配して現実的アドバイスを連発すると、月側は「今は答えより、抱きしめてほしい…」となる、みたいなすれ違いが起こりやすいです。

吉角では、安定感が自然に生まれます。月側の気持ちを土星側が受け止めて支え、生活や将来を“堅実に積み上げる”方向に働きやすいです。
予定が崩れた時は、土星側が冷静に立て直し、月側は「大丈夫」と安心できます。月側が家庭的な温かさを作り、土星側は責任感で守る感じです。

さらに関係を良くするコツは、土星側は“正しさ”より先に労いや褒めることを言葉にする。月側は“欲しい安心”を具体的に伝えること。そうすると月×土星は、お互いが人生の土台になっていきます。

月と土星のシナストリー相性鑑定凶角では、月側の人が、土星側の人に重圧を掛けられることとなります。プレッシャーですね。月側の人はメンタル的にしんどい相性となります。土星の意味からして、重い責任、役割、役目を与えるなどがあります。