プーチン＆ゼレンスキー両大統領
つぼぼウクライナのゼレンスキーさんというのは、もともと俳優、コメディアンなんですよ。
彼の出演したドラマ「国民の僕」の内容は、ゼレンスキーさんが演じる高校教師がまったくの政治に関しては素人にも関わらず、大統領に当選してしまい、汚職などの政治悪に対して奮闘するという物語。
2015年から2019年までドラマの放送があって、視聴率も異様に高く、大好評で・・・ドラマの展開と同じく、2019年の本当の大統領選挙でゼレンスキーさんは当選してしまう。
ややこしいでしょ。
で、本当に大統領になった時も、そんないきさつだから、それなりに日本でも“微笑ましい”海外ニュースとして扱われていたんですよね。今、思えば。私もその話を聞いた時は、世の中には、おとぎ話のような、冗談みたいな話があるものだと思ったんですよ。
そのゼレンスキーさんが今、攻撃を受けている首都キエフからカーキ色のTシャツ姿で大いにウクライナという国のために熱弁を振るっている。この奇怪な人生というか、運命を本人はどう思っているのでしょうね。
ドラマの内容を越えていますからね。
彼は今、44歳だから火星期（35～44歳）の最後の年なんですが、彼の火星は獅子座の0度にありますからね。サビアンシンボルで言えば「活力エネルギーが、野心にかられて動員されるにしたがって、男の頭に血が上る」ということですわね。だから、俳優という仕事を越えて、大統領になって、国を助けようという熱い気持ちが湧いてくるのでしょう。
獅子座というのは、自己表現、自己主張の星座で、その一番最初のスタートの座標ですからね。
で、来年の45歳からは、木星期に入るのですが、彼の木星は双子座27度にあって、サビアンシンボルでは、「重荷を背負った個人に、破産を通じて社会が再出発の機会を与える」となっています。ここでいう“破産”はあくまで、シンボルであって、現実の破産を意味してはいません。重荷を帳消しにして、重荷から解放されて、再出発するという意味なのであります。
木星期は45歳から54歳という9年間なので、いつとはなかなか言えませんが、何年か先にはさすがに大統領という重荷から解放されるのでしょう。国を救った後、またコメディアン、俳優に戻るのですかね。
一方、プーチンさんは、現在土星期（55歳以降が土星期）なんですが、彼の土星はてんびん座の17度にあって、サビアンシンボルは「２人の男が逮捕され、拘置されている」となっています。意味としては、“個人と社会の建設的な関係の崩壊。・・・社会が許容することのできない個人の存在を暗示する度数”なのだそうです。“不満を抱えていて、これが社会全体の調和を乱す行為へと駆り立てる。だが革新的な斬新なアイデアをもって行動し、その結果がどのような事態になるか、はっきりと受け取る決意をもって行動している場合もある。”とも示されています。
プーチンさんが、土星期に入ったのは2007年ですから、それからずっとこんな感じでしたかね。
それぞれ火星期と木星期の話なので、もともとそういう性格というのではなく、“そういう時期”ということ。
そんな２人が対峙して、国の背負ってぶつかっているのですよ。
※サビアンシンボルに関しては私の持っている「神秘のサビアン占星術」（松村潔著 1991年版）を参考、引用させてもらいました。
今回のロシア軍のウクライナ侵攻を見ると、とても21世紀の出来事とは思えない。
軍隊で攻め入って、街を破壊し、“領土よこせ。言うことを聞け。”と一方的に迫ってくる。ジャイアン並みの思考でね。こんなことは20世紀の２つの世界大戦を経て、大国はもうしないだろうと思っていたらね、そうではなかった。核兵器なんて、使うことはないだろうと高（たか）をくくっていたら、“場合によっては、使うかもね”という感じで脅してくる。
まぁ、こんなことをされると、世界中の国がお互いに警戒するようになってしまうというかね、国防についても考え直す訳ですよ。
逆に言えば、100年前だったら、このロシアの状況に乗じて、日本はシベリアに出兵して、北方領土を取り返していたかもしれませんね。
そんな時代をさかのぼるような事件が起こってしまった訳でしてね。
上のサビアンシンボル通り、プーチンさんは“その結果がどのような事態になるか、はっきりと受け取る決意をもって、革新的な斬新なアイデアをもって行動している”かもしれませんがね。
「進撃の巨人」風に見れば、プーチンさんなりの“正義”があって、虐殺もいとわないということですかね。
で、これまでもロシアとウクライナは何度も停戦交渉してきたのだけれど、そもそもロシアは決定権の無い人を送ってきたので、ロシア側の一方的に要求を突きつけるだけで話が進展しない。
それで、ゼレンスキー大統領は、プーチン大統領との直接交渉を望むようになってきたんですよね。
消耗戦になってきて、ロシア側も得られるものが無い可能性が高くなってきた。
で、プーチンさん（1952年10月7日）とゼレンスキーさん（1978年1月25日）との相性を診ると・・・
【ここでホロスコープ初心者の方のためにアスペクト（角度）のことを簡単に伝えると、星同士の角度が０、60、120度の時は“吉角”と言って、良い働きをする角度。90、180度、つまり直角か、真裏に星が来ると、“凶角”と言って、刺激的だけど、強く出過ぎて、害になりやすい影響を与えやすい角度。詳しくは私のサイトを見てね。】
２重円の内側がプーチンさんで、外側がゼレンスキーさんです。
水星と木星が120度吉角を作っている。これはコミュニケーションがよくできる相性なのですよ。話が通じる相手なのですよ。しかも２つもできている。水星と木星の120度吉角が２つもできる相手というのは、珍しいので、プーチンさんの場合、ロシアの側近よりもゼレンスキーさんの方がよっぽど腹を割った話し合いができるのではないですかね。
もう一つ言うとね、太陽、水星、土星、天王星、海王星、冥王星で強い凶角のTスクエアができている。これは一緒にいると、良くも悪くも空想的で、常識外れの、突飛な発想をしてしまう相手なのですよ。
この２人が意気投合すると、周囲には思いもつかないような和解をしてくれるのかもしれない。
もともとプーチンさんとゼレンスキーさんは、ケンカするほど相性は悪くないのですよ。
もっと早く、直接話し合って欲しかったな、と今さら思うのですよ。
