安青錦 新太(あおにしき あらた)

ウクライナ出身の力士、安青錦が九州場所で優勝。そして大関に昇進することが決まった。
あの優勝決定戦は燃えましたね。
13日目を終え、千秋楽には2人の横綱 豊昇龍と大の里、そして関脇の安青錦の3人が3敗で並んだ。
3人の三つ巴かと思われたが、千秋楽当日、直前になって、大の里がケガで休場という驚きのニュースが飛び込んできた。
そして、大の里と取り組む予定だった豊昇龍が、不戦勝で勝ち星を1つ挙げてしまう。
このままラッキーな豊昇龍が優勝してしまうのか、と思われたのだが、安青錦はまず琴櫻を下し、3敗同士で優勝決定戦まで進んで、見事に頂点に上り詰めた。
これ、私的にどこが面白かったと言うと、
実は、安青錦には得意不得意があるようで・・・
豊昇龍 とは、2勝0敗で 負けたことが無い。
大の里 とは、0勝3敗で 勝ったことが無い。
そのどちらかと優勝争いをするという緊張する場面だったということ。
もし大の里がケガしていなくて、千秋楽で、大の里が豊昇龍に勝って・・・
安青錦と大の里が優勝決定戦で取り組んでいたら・・・どうだったんでしょうね。
大の里のケガで、流れを引き寄せたのは、豊昇龍より、安青錦だったかも。
さて、下のYouTubeは日本相撲協会公式チャンネルの
【初優勝】安青錦 優勝特別動画<令和7年11月場所>相撲 です。
(15秒くらいから優勝決定戦が始まります。)
ついでにこちらがテレビの中継映像に近いですかね。
この優勝により、安青錦の大関昇進が決まった。初土俵からたった14場所で大関になる。
1958年以降では、史上最速。
安青錦は、6歳から相撲を始めていた。同時にレスリングや柔道もしていたという。
2019年の堺市で開かれた相撲の国際大会で3位になり、その頃から大相撲での活躍を夢見るようになった。ちなみに、2021年のウクライナのレスリングの国内大会では110kg級で優勝もしている。
レスリングをやっていたという点では、豊昇龍と共通している。豊昇龍もモンゴルで幼少期から柔道、レスリングをやっていて、そもそもレスリングの選手として日本体育大学柏高からスカウトを受け、日本に留学したのだ。ちなみにその頃の体重はわずか66kgだった。今では想像もつかない。
安青錦の運命を変えたのは、2022年2月のロシアのウクライナ侵攻だ。
ウクライナでは、18歳になると、徴兵の関係から出国が難しくなる。そこで、彼は18歳の誕生日の直前に母親が働くドイツへ行く。
ただ避難場所には相撲の環境が無く、そこで彼は堺市の国際大会で知り合った関西大学相撲部4年生で主将だった山中新太さんを頼り、一人日本へやってくる。(山中新太さんは現在、同部コーチ。)
まだ18歳になったばかりの4月だ。山中さんの両親も彼を受け入れることに賛成してくれていた。神戸市内の山中さんの自宅に居候し、寝食を共にした。いろんな中学校、高校、大学の相撲部の練習に参加し、そこから大相撲へのチャンスをつかんでいく。
安青錦新太の“新太(あらた)”は、恩人の山中新太さんの名前をそのまま頂いたものだ。山中さんがいなかったら、大関 安青錦は存在しなかったろう。
もちろん、孤独で、先の見えない環境での努力は人並みでない。
山中さんによれば、安青錦はトイレでも大相撲の動画を見るほど勉強熱心だったという。
安青錦の初場所は、2023年の名古屋場所だ。
その新弟子検査の様子が、ニュースになっている。
この映像を見ると、もうすでに安青錦の日本語が流暢なのが分かる。
ここで安青錦がどんな人間なのか、ホロスコープを見てみましょう。
安青錦は、2004年3月23日生まれ。
【ここでホロスコープ初心者の方のためにアスペクト(角度)のことを簡単に伝えると、星同士の角度が0、60、120度の時は“吉角、ソフトアスペクト”と言って、良い働きをする角度。90、180度、つまり直角か、真裏に星が来ると、“凶角、ハードアスペクト”と言って、強く出過ぎて、害になりやすい影響を与える角度。詳しくは私のサイトを見てね。】
※今回は、つぼぼチャートのガイド線の描画に近い形でお伝えします。

青い線が吉角、ソフトアスペクトで、赤い線が凶角、ハードアスペクトになります。
安青錦には、水星☿と冥王星♇の120度吉角(青い線)があります。
水星☿は知性を表し、冥王星♇は“徹底的”という意味があります。つまり知性が徹底的と言う意味で、学者肌だったり、オタクだったりします。知性と言っても、あらゆる知識に関心があるわけではなく、あくまで自分の好きな事に対して、研究熱心になったりします。案外、アスリートにも、多く見られる星並びです。アスリートは結構、オタクなのです。
また、太陽☉と土星♄の90度凶角(赤い線)があります。
土星♄には真面目、責任という意味があり、それが凶角として、強く出過ぎてします。ですから、これは“クソ真面目”を意味しています。
つまり、安青錦は勉強熱心で、クソ真面目な性格であることが分かります。
その他にも多くのアスペクトができますが、特徴的なのは、上の2つですね。安青錦の星並びから読み取れる性格などをもっと詳しく知りたくなったら、つぼぼチャートのネイタルチャートで、生年月日 2004年3月23日とフォームに入れて、ホロスコープチャートを作成してください。(生まれ時間は分かりませんので、適当に12:00としておいてください。ハウスは“無し”を選択してください。)
チャートの下に、アスペクトのリストが出ます。それぞれ、解説ページにリンクされていますので、クリック、もしくはタップしてください。それぞれ読んでいってください。
生まれ時間が分かりませんので、ハウスは作れません。
星座×惑星のリストから、解説ページにリンクされていますので、こちらも読んで頂くと、より安青錦の性格を読み取ることが出来るでしょう。
さらに現在や過去、未来の安青錦の運気を、トランジットのダブルチャートを作成することで、星から読むことが出来ます。
下のトランジットのチャートは、内側が安青錦で、外側が優勝した11月23日の星並びであります。

ここで注目するアスペクトは、火星♂、冥王星♇が120度吉角(青い線)を形成し、火星♂が天王星♅が0度(オレンジ色)で重なっています。
火星♂と冥王星♇の吉角は、パワフルさが出てきます。
一方、火星♂と天王星♅の吉角は、フットワークが軽くなったり、瞬発力が出る時期となります。
つまり、パワフルさと瞬発力の両方を兼ね揃えていて、アスリートにとっては活躍の時期と言えます。
普段の安青錦より、数段上のパワーとスピードを発揮できていることでしょう。
この星並びは、スピード大関昇進を大いに後押ししたに違いありません。
火星♂は安青錦自身の星ですから動きませんが、外側の 天王星♅と冥王星♇ は動きます。しかしどちらもゆっくりな星なので、来年ぐらいまではこのパワフルさと瞬発力の両方が絡む星並びは続いていきます。
他にも多くのアスペクトができていますが、ここでの解説は省かせてもらいます。
他にどんな運気があるのか興味のある人は、ホロスコープチャートを作ってみるとよいでしょう。つぼぼチャートの記入フォームのA欄に、生年月日として 2004年3月23日 と入れ、生まれ時間は分からないので、適当に12:00と入れてください。ハウスは無しです。
そしてB欄には2025年11月23日と入れてください。時間は17:30頃とするのがよいでしょう。
チャートの描画後は、チャートの下に、アスペクトのリストが出ます。それぞれ、解説ページにリンクされていますので、クリック、もしくはタップしてください。
さて、トランジットのホロスコ―プでは、未来の運気の予測もできるのですが、楽しみなのは、2026年9月の下旬ですね。
また9月中下旬には、秋場所があります。
9月27日の秋場所の千秋楽の運気を診てみましょう。

水星☿、木星♃、冥王星♇でグラントトラインが形成されています。
グランドトラインとは、120度吉角が3つ組み合わさった強い吉角の複合アスペクトです。1つの円で形成される時は、正三角形の形を描いています。ここでは2重円ですので、長い三角形になっていますが。
つぼぼチャートでは、チャート下の「複合アスペクト」のボタンを押すと、こうした特殊な複合アスペクトを表示することが出来ます。
水星☿と木星♃の吉角は、情報運が広がることを意味しています。良い知らせも来やすいです。
木星♃と冥王星♇の吉角は、“ミリオネア星”と呼ばれ、大きな財運やめでたい出来事を意味しています。
つまり水星☿、木星♃、冥王星♇は“ミリオネアグランドトライン”であり、大きな財運、仕事運につながるような知らせが来やすいという意味であります。さらに1つ上に出世するのかもしれません。
他にも複合アスペクトはできていますが、何と言っても注目すべきは、このミリオネアグランドトラインですね。
このミリオネアグランドトラインがいつまで続くのか、興味のある人は、複合アスペクトを出したまま、チャート下の「1日後」「10日後」「1ヶ月後」のボタンを押して、日付を徐々に先に進めるとよいでしょう。水星☿、木星♃、冥王星♇のグランドトラインを結ぶガイド線が消える日付まで続くということです。
これは、来年の秋場所辺りで、横綱昇進のニュースを私たちは耳にすることになるかもしれない。まぁ、他のめでたいニュースなのかもしれませんが。
安青錦は、戦禍で苦しむウクライナから来て活躍している、というドラマチックな物語を私たちはどうしても彼の背中に見てしまうのだけれど、彼はウクライナでどう思われているのだろう。
確かに遠い異国の日本で、どんどん昇進して、英雄という面もある。
しかし、彼と同世代の人間、自身が戦場で手足を失ったり、家族を失った者からすれば、安青錦は“徴兵逃れ”という見え方もする。
すべてのウクライナ国民が彼を純粋に讃えると言い切れるだろうか。
彼自身がそんな負い目を背負って、土俵に上がっているのかもしれない。
上と同じく、安青錦の来年9月26日の運気では、

土星♄、海王星♆で90度凶角が形成され、太陽☉が海王星♆と重なり、力を強めている。
土星♄と海王星♆の凶角を、私は“いじめられ星”とも呼んでいて、メンタルプレッシャーを意味する。海王星♆はゆっくりなので、5、6年は続くもので、実は今年の夏からもうこの凶角は形成されていた。
今、安青錦は、悩ましいことが尽きずにいるのだろう。
一方、豊昇龍の視点からすれば、安青錦はまさに目障りな、苦々(にがにが)しい相手だ。
豊昇龍は、朝青龍の甥。
朝青龍は、振る舞いにはいろいろ問題はあったが、モンゴル出身の初めての横綱で、史上初の7連覇などを成し遂げているレジェンド力士だ。
今も豊昇龍は、朝青龍の“甥っ子”という目で見られ、比べられるところがある。
そんなプレッシャー、重圧を背負っている。
その横綱になった豊昇龍の活躍を阻むどころか、一度も勝てない相手がいる・・・。
豊昇龍からすれば、“天敵”。
そんな存在は許されない。
豊昇龍はもしかしたら、これまでも十代に習得していたレスリングの技巧を、大相撲の取り組みに活かしていたのだろうか。それで勝ち進んできたところもあるのかもしれない。ところが、同じレスリング経験のある安青錦には通じない、もしくは逆に読まれているところがあるのかも。
九州場所の優勝決定戦で、安青錦が後ろに回って抱え込むスタイルなんて、普通にレスリングっぽいですからね。
来年の2人の対戦、ガチンコ感が半端ない。

