土星のあるハウス ~あなたを律するもの~
最近の国際関係のニュースを読んでいると、きな臭くて、マッチョで、男臭くて、嫌ね。
徴用工問題で堪忍袋の緒が切れた日本政府は、韓国に半導体に関わる輸出品を規制して、首根っこつかんで脅し始めている。アメリカは中国との覇権争いで、ハーウェイを世界から締め出そうとしている。香港では学生が立法会を占拠しているし、それを台湾が支持するようなことを言うしね。
今のご時世では、両者が “相手が悪い”、 “相手が先に悪いことをした”
とメディアを使って応酬し合うでしょ。またその情報量も多いので、冷静さが無くなり、勢いは歯止めが効かなくなっている感じなのよね。落としどころをちゃんと考えているのかしら。
で、今回は1つね、
土星のあるハウスの読み方を、プラスアルファする形で、お伝えしようと思うのよ。
土星というと、“試練”とか、“苦労”というイメージが湧いてくる人が多いんじゃないかしら。
だから、“不幸の星”と考えている人も多いかな。
で、土星のあるハウスは、その人が、苦手にするもの、慎重になるもの、執着するものなどの意味がある。
たいがいの星占いの本にはそう書かれているわね。
ただもう一つ、土星には、 “律するもの”“ という意味もあるのよ。
“律するもの”とは、どういうものか。
あなたが何か “行き過ぎた行動” をしようとする時に、あなたを
“思いとどまらせるもの” のことなのよ。注意するものという言葉にしてもいいわね。
土星には、“ルール”という意味もあるのだけれど、ルール、規則、規範といってもいいわ。
今回はホロスコープを、より膨らみをもって読むため、1つの視点を加えてもらいたいのよ。
まずは、自分のホロスコープを作ってね。ハウスを表示するためには、生まれた時間も必要になってくるわ。
ホロスコープなんて、初めてという人は下の無料サイトを参考にしてね。
My Astro Chart http://www.m-ac.com/pages/setting_j.php
さくっとホロスコープ http://nut.sakura.ne.jp/wheel/horo.html
12ハウスには、1つ1つのハウスに、生活の場面などが書かれているんだけど、これらを詳しく知りたい人は、私のサイトを参考にしてね。https://tsubobo.com/House.html
各ハウスに土星があるとどんな意味になるか・・・
・1ハウス 土星 :律するものが自分の中にあるということ。つまり、自分で自分を律したり、自分で自分を注意できる人ということ。真面目な人と言える。でも、逆に言えば、ルールは自分の中にあるとも言える。
・2ハウス 土星 :お金がこの人と律するということ。例えば、駐車違反を何故しないかというと、罰金が取られるのが嫌だから。“○○をすると、損をする”という考えが、この人を律している。
・3ハウス 土星 :知識や情報がこの人を律する。学んだものから、何をやってはいけないかを判断する。客観的なものの見方をして、いわゆる悪いことをしないようにしている。この人を説得するには、法律の知識などが有効かもしれない。
・4ハウス 土星 :家庭がこの人を律する。大人になっても、“○○をすると、お母ちゃんに叱られる、家庭が乱れる”という感覚を持っているかもしれない。もしくは、家庭にこの人を注意する人がいるのかもしれない。
家族に迷惑をかけたくないという気持ちがこの人の行き過ぎた行動を止めている。この人のルールは、家庭の平和が基準になっているかも。
・5ハウス 土星 :遊びや恋愛がこの人を律する。“○○をすると、遊べなくなる”というのが、この人の行き過ぎた行動にストップをかけている。もしくは彼氏、彼女に嫌われるということを怖れているかもしれない。ルールは遊べるか、遊べないかが基になっているかも。ここでの遊びは、芸術活動も入る。
・6ハウス 土星 :仕事がこの人を律する。“○○をすると、職を失うかもしれない。降格するするかもしれない”という思いで、この人は○○といういわゆる悪い行動をしないようにしているかもしれない。職場に迷惑を掛けないというのが、ルールになっているかも。もしくは、この人を注意するような厳しい人が職場にいるのかも。
・7ハウス 土星 :他人、パートナーに迷惑を掛けないという気持ちがこの人を律している。もしくは他人、パートナーがこの人を注意している。そうなると、他人が苦手になりやすい。他人、パートナーのルールがそのまま、この人に移っているかもしれない。“○○をすると、夫や彼氏から注意される”という形で、この人はいわゆる悪い行動にストップをかけているかも。夫や彼氏が真面目な人かもね。
・8ハウス 土星 :親戚、先祖がこの人を律する。“○○をすると、お婆ちゃん、お爺ちゃんに叱られる”とか、○○家に迷惑をかけるという気持ちが、この人の行き過ぎた行動を止めているのではないかな。お婆ちゃん、お爺ちゃんが厳しかったかもしれない。親戚の視線なども気にしているかもしれない。
・9ハウス 土星 :宗教観(神仏)や海外がこの人を律する。“○○をすると、罰(ばち)が当たる”という考えで、いわゆる悪いことをしないようにしている。信仰心も厚くなりやすい。もしくは、海外視点、グローバルスタンダードな発想で、自分の中のルールを作っているかもしれない。
・10ハウス 土星 :社会の信用がこの人を律する。社会のルール、法律や、周囲から信用されなくなるという怖れから行き過ぎた行動をしないようにする。社会的な常識や、周囲からの目を気にする人になっているかも。10ハウスには父親という意味もあるので、この人にとって、父親に叱られるというのが、1つのトラウマになっているかもしれない。
・11ハウス 土星 :仲間、友人がこの人を律する。“○○をすると、仲間外れにされる。友人が去っていく”という怖れが、あなたの行き過ぎた行動にストップをかけているかもしれない。自分の属するグループに迷惑を掛けたくないという気持ちが強い。そのため、友人に対する苦手意識もあり、友人を良く選んでいる。
・12ハウス 土星 :人に言えない何かがこの人を律している。人に言えない秘密事はいろんなパターンがあるが、家族のことだったりすることも多い。この人のルールは人に言いにくい形になっているかも。
ホロスコープの読み方としては、土星のあるハウスは苦手意識が湧きやすい、地道になる、と読むのが、まずは普通かな。例えば、11ハウス(交友関係)に土星があれば、交友関係が苦手な人が多い。5ハウスに土星があれば、趣味に関して、古いもの好きだったり、恋愛にオクテだったりすることが多い。
だから、あくまで、今までの読み方にプラスアルファする形で、上の
“律するもの” の視点を加えて欲しいのね。
“苦手“、“地道”で当たり感が弱い場合、“律するもの”でも読んでいくと。ハウスを読む時は、読み方の引き出しを多くしておいた方がいいわ。人によって、いろんな出方をしているのでね。
で、律するもの”というのは、“悪いことをしないように、止めているもの”ということなんだけど・・・それは同時にその人の
“善悪の基準” であったりする。
例えば、2ハウスに土星があって、罰金や財を失うことが、ある人を律している場合、それは、お金というものが、その人の何が善くて、何が悪いのかの基準になっていたりする。
9ハウスに土星があって、神仏の罰(ばち)を怖れている人の場合、罰(ばち)が当たるような行為が悪い行いとなるのだからね。
で、そもそも、“悪いこと”って、何よ、ということになる。
上のハウスの表では、 “いわゆる悪い行動” とか “行き過ぎた行動”
という書き方をしたのは、社会の善悪の基準は、時代、国、文化習慣、宗教によって違うからね。
善悪や価値観は、教育やメディアによって、刷り込まれる部分が大きい。おかげで、共通した善悪感を持つことで、みんな秩序をもって生活ができるのだけれど。
なぜ、それを守るのかは、ホロスコープ的に見れば、人によって違うことが分かるのよね。
罰金が嫌だからとか、会社をクビになるかが嫌だからとか、家族に迷惑をかけたくないとか、友人に仲間は外れにされたくないとか、罰(ばち)が当たるのが怖いからとか・・・。
ホロスコープ的に見れば、それぞれの人を律しているものは、違うのに・・・会社とか、組織とか、国とか、民主主義とか、多くの人が絡み合うと、個々の
“律するもの” が働きにくくなっているようにも見えるわね。全体の流れが大き過ぎて、行き過ぎたものを律することが、お互いできなくなってしまっているみたい。会社員、公務員の人の場合には、会社や組織を例えた方がいいのかしらね。
でもね、あなた個人が、どんな “律するもの“ を持っていようとも・・・それはあなたのナチュラルな姿。
それを知ることは大事なことなのよね。
こんな時代だからね。